Dec. 15, 1999
トヨタ、クラウンエステートを新発売
トヨタ自動車(株)は、ラージクラスの新型最高級ステーションワゴン、クラウンエステート*1を本日より全国のトヨタ店(東京地区は東京トヨタおよび東京トヨペット、大阪地区は大阪トヨペット)を通じて発売した。
クラウンエステートは、市場の多様化を踏まえ、先に発売した新型クラウン(ロイヤル、アスリートシリーズ)のステーションワゴンとして新たに開発したものであり、その新パッケージと卓越した動力・走行性能により、高級ステーションワゴンの新しい在り方を提示する新型車である。
主な特長
- エンジンを車両の中心に寄せ、燃料タンクを後席床下に設置することで車両のヨー慣性モーメントを減少させ走行性能を高めると同時に、広いキャビンと上質で使いやすいラゲージルームを確保し、高級ステーションワゴンを革新するパッケージを実現
- アスリートVの2.5リットルターボエンジンに代表されるトルクフルな動力性能、新プラットフォームと剛性を飛躍的に高めた新ステーションワゴンボディ、ダブルウィッシュボーンのリヤサスペンションにより、従来のステーションワゴンにはない、上質な走りと乗り心地、優れた静粛性、卓越した操縦性・走行安定性を実現
- 全車新排出ガス規制に適合したローエミッションの実現*2、3.0リットル直噴エンジンBEAMS*3 D-4搭載によるクラストップレベルの低燃費の実現、リサイクル性に優れた新TSOP*4の採用など、多面的にエコロジーを追求
- 予防安全では、画期的な車両安定性制御システムVSC*5を設定するとともに、EBD*6付ABSなどの新技術を採用
衝突安全では、進化させたGOA*7とし、SRS*8カーテンシールドエアバッグを採用するなど最新の安全技術を結集 - ステーションワゴンとしては世界で初めてリヤシートに電動リクライニング機構を採用したほか、ラゲージルームパーティションネットやラゲージルームエアピュリファイヤーを設定するなど、快適性、機能性に優れた室内空間を創出
| *1 |
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|---|---|
| *2 | 環境庁技術指針の「移行期低排出ガスレベル(J-TLEV)」も達成(一部車種を除く) |
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クラウンエステート アスリートV[GH-JZS171W-AWPVZ] オプション装着車
車両概要
- 高級ステーションワゴンを革新するパッケージを実現
- エンジンを車両の中心に寄せ、燃料タンクを後席床下に収納することによりヨー慣性モーメントを減少させ、優れた操縦性・走行安定性を実現
- 同時にキャビンを広げることにより、前席および後席の足元、肩まわりにゆったりとした空間を創出するとともに、上質で使いやすいラゲージルームを確保
[車両寸法 等(2WD車)]
単位 : mm
| 全長 | 4,835 | |
|---|---|---|
| 全幅 | 1,765 | |
| 全高 | 1,510 | |
| ホイールベース | 2,780 | |
| オーバーハング | 前 | 830 |
| 後 | 1,225 | |
| 室内長 | 1,985 | |
| 室内幅 | 1,510 | |
| 室内高 | 1,200 | |
| ラゲージ容量(リットル)[VDA法] | 511 | |
- 従来のステーションワゴンにはない、上質な走りと乗り心地、優れた静粛性、卓越した操縦性・走行安定性を実現
- 2.5リットルターボや3.0リットル直噴エンジンBEAMS D-4など、全域をトルクフルにするVVT-i*付のエンジンに先進の5SuperECTや、ECT-iEを組み合わせ、ゆとりの動力性能と低燃費を追求
| 排気量 (cc) |
最高出力 (kW/rpm) |
最大トルク (N・m/rpm) |
10・15モード 走行燃費 (km/リットル) |
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|---|---|---|---|---|
| BEAMS 1JZ-GTE | 2,491 | 206(280ps)/6,200 | 378(38.5kg・m)/2,400 | 9.2 |
| BEAMS D-4 2JZ-FSE | 2,997 | 162(220ps)/5,600 | 294(30.0kg・m)/3,600 | 11.4 |
| BEAMS 1JZ-GE | 2,491 | 147(200ps)/6,000 | 255(26.0kg・m)/4,000 | 10.0 (ロイヤルサルーン) |
| * |
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|---|
- 新プラットフォームによりヨー慣性モーメントを減少させ、優れた操舵応答性、収束性を確保するとともに、リヤホイールハウス間のクロスメンバーと大型アウターリインフォースメントの設置により剛性を飛躍的に高めた新ステーションワゴンボディやリヤダブルウィッシュボーンサスペンションを採用し、ロール時の重心高変化を抑え、優れた走行安定性とフラットな乗り心地を実現
- ダッシュボード裏のクロスメンバーや剛性の高いフロアパネルの採用、さらに、リヤボディ回りの吸音材に高性能なマイクロファイバーフェルトを採用することにより、振動を抑えロードノイズを低減するとともに、ドアミラーの形状変更などにより風切音を抑え、従来のステーションワゴンにはない優れた静粛性を確保
- 高級ステーションワゴンの新しい走りの魅力を提示するアスリートシリーズ
- アスリートシリーズ専用の2.5リットルターボエンジン(1JZ-GTE)は、2,400回転の低速で378N・m(38.5kg・m)の最大トルクを発生させ、胸のすく加速感を追求したほか、サスペンションは専用チューニングを施し高い直進安定性と優れたコーナリングスタビリティを実現
- 革巻きステアリング、ステアシフトマチック(4WD車を除く)、ゲート式シフトレバーと革巻きノブ、大径16インチのディスクブレーキ(2.5リットルターボ車)、前後輪異サイズの高性能タイヤ(2.5リットルターボ車)、専用アルミホイール(4WD車を除く)、ホールド性に優れた専用シート、ディスチャージヘッドランプ、ワイドビュードアミラーなど、アグレッシブな走りを追求する装備を採用
- 全車新排出ガス規制への適合、直噴エンジンBEAMS D-4搭載によるクラストップレベルの低燃費の実現、リサイクル性に優れた新TSOPの採用など、多面的にエコロジーを追求
- 排出ガスのクリーン化
- 全車平成12年10月施行の新排出ガス規制に適合(自動車取得税軽減対象車*1)また、HCとNOxを平成12年規制値からさらに25%以上低減し、環境庁低公害車等排出ガス技術指針における「移行期低排出ガスレベル(J-TLEV)」も達成
(2.5リットルターボ1JZ-GTEエンジン搭載車を除く全車)
- 全車平成12年10月施行の新排出ガス規制に適合(自動車取得税軽減対象車*1)また、HCとNOxを平成12年規制値からさらに25%以上低減し、環境庁低公害車等排出ガス技術指針における「移行期低排出ガスレベル(J-TLEV)」も達成
- CO2の削減
- VVT-i付エンジンの搭載や高効率トランスミッションの採用、エアコンの省動力化、日射エネルギーをカットし、室温の上昇を抑えるプライバシーガラスの採用(アスリートシリーズに標準装備、その他にオプション設定)、さらに、空力性能を高める床下のフラット化や整流パーツの採用により、低燃費を追求
特に、3.0リットル直噴エンジンBEAMS D-4搭載車は、クラストップレベルの11.4km/リットル(10・15モード走行燃費)を実現し、平成22年度新燃費基準も達成(自動車取得税軽減対象車*2)
*1、*2税軽減が重複する際、購入者が一方を選択
- VVT-i付エンジンの搭載や高効率トランスミッションの採用、エアコンの省動力化、日射エネルギーをカットし、室温の上昇を抑えるプライバシーガラスの採用(アスリートシリーズに標準装備、その他にオプション設定)、さらに、空力性能を高める床下のフラット化や整流パーツの採用により、低燃費を追求
- リサイクルへの対応
- リサイクル性に優れ、さらに強度、剛性、成形性を向上し、軽量化に寄与する新TSOPを前後バンパー、ロッカーモール、バックドアモールに採用また、使用済み車両のシュレッダーダストから再生した高性能防音材RSPP*をフロアサイレンサーに採用
* - RSPP
- Recycled Sound-Proofing Products
- リサイクル性に優れ、さらに強度、剛性、成形性を向上し、軽量化に寄与する新TSOPを前後バンパー、ロッカーモール、バックドアモールに採用また、使用済み車両のシュレッダーダストから再生した高性能防音材RSPP*をフロアサイレンサーに採用
- 環境負荷物質の低減
- ヒーターコア、ワイヤーハーネス被覆材、バッテリーケーブル端子などを鉛フリーとし、車両全体で鉛の使用量を低減
- 排出ガスのクリーン化
- 最新技術を結集し、クラストップレベルの安全性を追求
- 予防安全
- EBD付ABSを全車に標準装備
- ブレーキアシストを全車に標準装備
- 画期的な車両安定性制御システムVSCを標準装備(一部グレードを除く)
- ディスチャージヘッドランプを標準装備(アスリートシリーズ)
- レインクリアリングミラーと前席ドアガラスの撥水ガラスを全車に標準装備
- ワイドビュードアミラーを標準装備(アスリートシリーズ)
- タイヤ空気圧警報システムを標準装備(3.0リットルロイヤルサルーン)
- 衝突安全
- 40%ラップオフセット前面衝突試験を64km/h、フルラップ前面衝突試験および側面衝突試験を55km/hにそれぞれ速度を上げて実施し、進化させた衝突安全ボディGOAを採用
- ピラーやルーフサイドレールの内装材に衝撃を吸収するリブ等を内蔵することにより、米国の頭部衝撃緩和基準レベルの性能を確保した構造のインテリアを採用
- 追突された時に乗員への首部への衝撃を緩和するWIL*(頸部傷害低減)コンセプトを取り入れたシート構造を前席に採用
* - WIL
- Whiplash Injury Lessening
- デュアルSRSエアバッグを全車標準装備するとともに、前席SRSサイドエアバッグと側面衝突時に乗員の頭部衝撃を緩和するSRSカーテンシールドエアバッグを全車にオプション設定
- リヤ中央席を含む全席にヘッドレストおよびELR付3点式シートベルト、前席にはプリテンショナー&フォースリミッター付シートベルトを全車に標準装備
- 予防安全
- 快適性と機能性に優れた室内空間を創出
- メーターにライトを当てることで、指針に陰影を付け、立体的で高品位なディスプレイを創出する新しいオプティトロンメーターを採用
- シートは、座り心地の良い構造を追求するとともに、高級感のある素材を厳選
- リヤシートには、ステーションワゴンとしては世界で初めて電動リクライニング機構を採用(一部グレードに標準装備、その他にオプション設定)
- 本革シートを3.0リットル車にオプション設定するとともに、ファブリックシートは脱臭機能付を採用
- 上質で機能性に優れたラゲージルーム
- リヤシートバックの40/60分割可倒により、ラゲージルームのアレンジが可能また、この分割可倒のシートバック各々の裏面に巻き取り収納したラゲージルームパーティションネットを活用することにより、シートアレンジに対応してラゲージルームとキャビンを仕切ることが可能
- 小物を収納できる、リヤデッキアンダートレイと大型サイドボックスを設置
- デッキボードとリヤデッキアンダートレイを開いた状態で固定が可能なフックを設置するとともに、ラゲージルームランプもデッキボードを開いた状態で照明が可能
- 積荷の固定に便利なフックを6ヶ所設置
- フロントエアコンに連動してラゲージルームの換気や内気浄化が可能なラゲージルームエアピュリファイヤーを採用(全車にオプション設定)
- ハーフロック状態から自動的にドアを閉めるバックドアイージークローザーを採用
- 左右独立温度コントロールフルオートエアコンを全車に標準装備
- 紫外線に加え、日射エネルギーをカットすることで室温の上昇も抑える、高級車に相応しいプライバシーガラスを採用(アスリートシリーズに標準装備、その他にオプション設定)
- ITS*1関連装備
- エレクトロマルチビジョンは、DVDボイスナビゲーションの採用により、経路探索処理速度の短縮や目的地の住所戸番レベルでのピンポイント検索を実現したほか、FM多重放送、VICS*2受信機器への接続、自動車向け情報サービスのトヨタ情報通信システム・モネ(MONET*3)に対応(エレクトロマルチビジョンは全車にオプション設定)
*1 - ITS
- Intelligent Transport Systems
*2 - VICS
- Vehicle Information and Communication System
*3 - MONET
- MOBILE NETWORK
- エレクトロマルチビジョンは、DVDボイスナビゲーションの採用により、経路探索処理速度の短縮や目的地の住所戸番レベルでのピンポイント検索を実現したほか、FM多重放送、VICS*2受信機器への接続、自動車向け情報サービスのトヨタ情報通信システム・モネ(MONET*3)に対応(エレクトロマルチビジョンは全車にオプション設定)
- 車両盗難防止のため、IDコードで登録された正規のキー以外ではエンジンが作動しない、エンジンイモビライザーシステムを採用(3.0リットル車に標準装備)
ウェルキャブ(TECS : メーカー完成特装車)
- 電動で助手席シートを回転、スライドさせることで、高齢者などにも乗降を容易にするウェルキャブ助手席回転シート仕様を設定(A、Bタイプ)Bタイプには、ラゲージスペースに電動式の車いす収納装置を標準装備
販売概要
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- 販売店
- 全国のトヨタ店
(東京地区は、東京トヨタおよび東京トヨペット、大阪地区は、大阪トヨペット)
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- 月販目標台数
- 1,500台
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- 店頭発表会
- 平成12年1月8日(土)、9日(日)
クラウンエステートメーカー希望小売価格
(消費税は含まず、単位 : 千円)
| グレード | 駆動 | エンジン | トランスミッション | 価格*1 | |
|---|---|---|---|---|---|
| クラウン エステート | ロイヤルサルーン | 2WD (FR) |
1JZ-GE (2.5リットル) |
ECT-iE | 3,510 |
| ロイヤルサルーン | 2JZ-FSE (3.0リットル直噴) |
5SuperECT | 3,910 | ||
| アスリート | 1JZ-GE (2.5リットル) |
5SuperECT | 3,480 | ||
| アスリートFour | 4WD | ECT-iE | 3,830 | ||
| アスリートV | 2WD (FR) |
1JZ-GTE (2.5リットルターボ) |
3,880 | ||
| アスリートG | 2JZ-FSE (3.0リットル直噴) |
5SuperECT | 3,910 |
ウェルキャブ助手席回転シート仕様(Aタイプ)メーカー希望小売価格
(消費税は含まず、単位 : 千円)
| 車種 | 駆動 | エンジン | トランスミッション | 価格*1、*2 |
|---|---|---|---|---|
| クラウンエステート ロイヤルサルーン |
2WD (FR) |
1JZ-GE (2.5リットル) |
ECT-iE | 3,660 |
| *1 | 北海道、沖縄のみ価格が異なる |
|---|---|
| *2 | ウェルキャブ助手席回転シート仕様Bタイプの価格は105千円高(消費税は非課税) |
- ECT-iE
- 電子制御フレックスロックアップ付4速オートマチック(インテリジェント)
- 5SuperECT
- スーパーインテリジェント5速オートマチック
以上
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