Sep. 04, 2000
トヨタ、中南米事業を強化
トヨタ自動車(株)は、中南米における現地生産事業を強化するため、ブラジル・アルゼンチン・ベネズエラでの現地法人の生産体制を増強し、中南米内の部品調達率を引き上げ、現地化を推進する。
まず、2002年までに中南米地域におけるカローラの生産能力を現状の2万台レベルから6万台規模に増強し、ブラジル・アルゼンチン・ベネズエラにおける販売及び、中南米域内への輸出を拡大する。特に、中南米最大市場であるブラジルでの生産体制を充実させ、アルゼンチン・ベネズエラと合わせた3拠点間において部品供給の面などで連携体制を強化する。
各国での主な取組みは以下の通り。
- ブラジルにおいては、販売好調及び輸出の拡大に伴い、ブラジルトヨタ社のカローラの現行生産能力(1.5万台)を2002年までに3倍に増強。合わせてプレス工場を新設するなどして国産化率を向上させる。追加投資額(※)としては300億円程度を見込んでいる。
| (※) | 設備投資(運転資金等を含む) |
|---|
- また、現在、ブラジルよりカローラの完成車を輸入しているアルゼンチンにおいては、今後、カローラの一部のモデルを同国で生産する。アルゼンチントヨタ社では、ハイラックスに加え、カローラの生産を開始することになる。
- ベネズエラについても、ベネズエラトヨタ社で従来より組立生産を行っているカローラのコスト競争力を一層向上させ、コロンビアやエクアドルといった国へのカローラの供給基地としての体制を強化していく。
ブラジルトヨタの概要
| 社名 | Toyota do Brasil Ltda. |
|---|---|
| 代表者(社長) | 宇治 嘉造 |
| 本社所在地 | サンパウロ州サンベルナルド市 |
| 会社設立時期 | 1958年1月 |
| 生産開始時期 | 1959年5月 |
| 資本金 | 1億5,258万レアル |
| 出資比率 | トヨタ自動車 : 99.999% その他 : 0.001% |
| 生産品目 |
サンベルナルド工場
インダイアツーバ工場
|
| 生産実績(99年) | 11,529台 |
| 従業員数 | 1,065名(2000年6月現在) |
アルゼンチントヨタの概要
| 社名 | Toyota Argentina S.A. |
|---|---|
| 代表者(社長) | 勝田 富雄 |
| 本社所在地 | ブエノスアイレス州サラテ市 |
| 会社設立時期 | 1994年5月 |
| 生産開始時期 | 1997年3月 |
| 資本金 | 1億USドル |
| 出資比率 | トヨタ自動車 : 99% 現地資本 : 1% |
| 生産品目 | ハイラックス |
| 生産実績(99年) | 13,211台 |
| 従業員数 | 736名(1999年12月現在) |
ベネズエラトヨタの概要
| 社名 | Toyota de Venezuela Compania Anonima |
|---|---|
| 代表者(社長) | 成瀬 真弘 |
| 本社所在地 | スクレ州クマナ市 |
| 会社設立時期 | 1957年12月 |
| 生産開始時期 | 1981年11月 |
| 資本金 | 23億8,890万Bs |
| 出資比率 | トヨタ自動車 : 90% 現地資本 : 10% |
| 生産品目 | カローラ、ランドクルーザー、ダイナ |
| 生産実績(99年) | 9,805台 |
| 従業員数 | 895名(1999年12月現在) |
以上



