Sep. 11, 2000
トヨタ、先進安全自動車「トヨタASV-2」を開発
トヨタ自動車(株)(以下 : トヨタ)は、交通事故の低減を目指した先進安全自動車「トヨタASV-2」を開発した。
トヨタでは、この「トヨタASV-2」を今冬、運輸省と建設省が主催する走行支援システムの公開デモンストレーション「スマートクルーズ21Demo2000」に参加させる予定である。
トヨタは、「安全な車づくり」を最重要課題の一つと認識し、従来から、「予防安全」「衝突安全」の両面から積極的に取り組み、先進技術を活用した多様な研究開発を通して、より高度な安全システムの実用化を推進してきた。
21世紀初頭の実用化を目指した運輸省提唱のASV(Advanced Safety Vehicle : 先進安全自動車)研究開発推進計画への参画もそのひとつであり、第1期の成果として、「トヨタASV」を平成7年3月に完成させるとともに、このASVに盛り込まれた様々な安全技術の一部を実用化している。
「トヨタASV-2」は、第2期ASV計画に平成8年度から参画する中で、以下の2点の開発コンセプトに基づき、自動車側で対応する自律型の安全支援システムを一層進化させるとともに、道路インフラストラクチャー(以下 : インフラ)と連携したインフラ協調型の安全支援システムをも加えた「予防安全」主体のクルマとして開発した。
- ドライバーの認知・判断力をサポートする警報主体のシステムの開発
- ブレーキ操作を促すシステムをベースとするが、より事故低減を図るため、ブレーキペダル操作の遅れ・不足時に必要な減速度を確保する高機能ブレーキアシストシステムや、ドライバーがペダルを踏めないパニック時などへの対応として、介入ブレーキシステムも導入
- ヒューマンエラー時の「安全性確保」と、通常走行時の「感性にあう警報タイミング」の両立
- エレクトロニクス技術の応用により事故防止を図るとともに、警報タイミングを任意に設定可能なダイヤルを設定し、違和感を低減
この「トヨタASV-2」は9種類の安全支援システムから構成されており、特に「前方障害物衝突防止支援システム」では、CCDステレオカメラによる、自車レーン内の障害物を認識する新画像処理システムや、タイヤの回転速度より算出する、通常走行時の路面とタイヤ間で発生する最大摩擦係数推定システムといった新技術を採用している。
トヨタは今後、実交通における各システムの違和感の低減や信頼性の向上など、実用化に向けての技術的な検討をさらに進めるとともに、事故責任、優先すべきインフラ、事故低減推定効果に基づく保険料率の低減などについて関係機関と協議を重ね、可能な範囲で各システムの早期実現を図っていく方針である。
なお、ドライバーの運転をサポートする9種類の安全支援システムの狙いおよび概要は以下の通りである。
| 番号 | 支援システム名 | 狙い | 概要 |
|---|---|---|---|
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前方障害物衝突防止 [(路面状態情報提供装置)*1を含む] |
前方障害物との衝突事故の低減 |
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車線逸脱防止 | 車線逸脱による事故の低減 |
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カーブ進入速度抑制 (カーブ進入危険防止)*1 |
オーバースピードによるカーブ進入事故の低減 |
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出合い頭衝突防止 | 一時停止交差点での事故低減 |
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右折時衝突防止 | 右折時の対向直進車との衝突事故低減 |
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横断歩道歩行者等衝突防止 | 横断歩道上の事故低減 |
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後・側方注意喚起*2 | ドライバーの不注意による事故低減 |
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先進前照灯 (配光可変型前照灯)*1 |
夜間の視認性向上 |
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全シートベルト着用勧告*2 | シートベルト着用率の飛躍的向上および介入ブレーキ作動時などの乗員の安全性確保 |
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| *1 | ( )はASV推進検討会における名称 |
|---|---|
| *2 | 既に実用化済みの技術の発展システム なお、1、3の各支援システムについては、路車間通信により入手した情報を基に作動するインフラ協調型システムもある |
以上
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