Dec. 13, 2016
TOYOTA GAZOO Racing、WRC参戦体制を発表
-2017シーズンを戦うヤリスWRCとドライバーを披露-
TOYOTA GAZOO Racingは、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)の開幕戦であるラリーモンテカルロを1か月先に控え、2017年シーズンに臨むヤリスWRC(日本名 : ヴィッツ)とドライバーを発表した。チームは、開幕戦から万全の体制で挑むために、数千時間に及ぶ開発とテスト走行にチーム一丸となり取り組んできたが、今まさに準備の最終段階を迎えている。
ヤリスWRC
ラリーは、お客様が普段走る道でいかに速く走るかを競うカテゴリーであり、その最高峰であるWRCは、世界の様々な道を知り、人とクルマを鍛え、技術を高めるための最高の舞台のひとつである。
TOYOTA GAZOO Racingは、WRCへの参戦を通じて「もっといいクルマづくり」をさらに追求していく。
本日、チームの皆、パートナーの皆様と共に、WRCの道に挑戦するクルマをお披露目できることを大変嬉しく思う。17年間この日を待っていてくださったファンの皆様と、この競技を守り、盛り上げ続けてくださった競技主催者、参加者、自動車メーカーの方々がいてくれたからこそ、我々はこの舞台に戻ることができた。改めて感謝申し上げたい。
人もクルマも、競い合いの中で、鍛えられ成長していく。TOYOTA GAZOO Racingは“負け嫌い”。WRCでも、負けたくはない。先日、トミ・マキネンとクルマを走らせ、このクルマで戦っていく“自信”を共有することが出来た。「王者トヨタが帰ってきたね!」「トヨタを応援してよかった!」と、ファンの皆様に笑顔で言っていただける日を一日でも早く実現できるよう、トミをはじめとするフィンランド、ドイツ、日本のチームメンバー達が努力を続けていくので、是非応援して欲しい。
ヤリスWRCは、2017年シーズンのFIA技術規定に準拠している。新世代のワールドラリーカーとして、来たるシーズンにおけるラリー競技のトップカテゴリーに新たな次元の走りをもたらすだろう。1.6リットル直噴エンジンは380馬力を誇り、同規定により設計の自由度が増したおかげで、空力面で優れた水準を達成した。設計・開発には、トム・フォウラー、サイモン・キャリアー、ミッコ・ルオホら経験豊富なエンジニア・チームが携わった。
チーム代表のトミ・マキネンは、「ヤリスWRCは、信じられないほどのポテンシャルを持つ、優れた設計のクルマだ。新規定により、開発の自由度が大幅に高まっている。まだすべてのポテンシャルを引き出せているわけではないが、ヤリスWRCは、信頼性と速さを兼ね備えていると言える。結果がどう出るか、本当に待ち遠しい限りだ」と述べた。
来年1月にモンテカルロで開催される開幕戦には、2台のヤリスWRCの参戦を予定しており、ヤリ-マティ・ラトバラとユホ・ハンニネンがステアリングを握る。また、今年WRC 2でタイトルを獲得したエサペッカ・ラッピも、テストドライバーとして、シーズンを通してチームに加わる。
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- ヤリ-マティ・ラトバラ
- WRC屈指のドライバー
2002年に初めてWRCに参戦してから2016年シーズンまでで16勝をあげ、人々に感動を与え続けている。169回の出場回数、コ・ドライバーのミッカ・アンティラと共に3回のWRC年間ランキング2位を達成したラトバラは、WRCにおける最も有名なドライバーの1人だ。彼の多くの貴重な経験と技術力は、2017年のTOYOTA GAZOO Racing WRCチームに大きな勢いを与えるだろう。
ラトバラは、「2001年トヨタのカローラGTでラリーの道に入り、2003年に最初に乗ったワールドラリーカーはカローラWRCだったので、色々な意味で、“ここに帰ってきた!”と感じる。TOYOTA GAZOO Racing WRCチームの参戦初年度からチームに加わり、一緒に新しい冒険に挑戦する事ができて非常に幸運に思うし、多くの勝利を積み上げていきたい」と述べている。
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- ユホ・ハンニネン
- ヤリスWRCを最も良く知るドライバー
コ・ドライバーのカイ・リンドストロームとともに参戦するユホ・ハンニネンは、ヤリスWRCの初期のテスト走行から開発に参加してきた。ハンニネンは世界ラリー選手権で極めて豊富な経験を持ち、ヤリスWRCを知り尽くしているため、チームにとって大きなプラスになるだろう。
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- エサペッカ・ラッピ
- テストドライバーとしてチームに加わる若き才能の持ち主
今年、新たなWRC 2チャンピオンとなったラッピは、そのスピード、落ち着き、適応能力が印象的だ。ERCのR5カテゴリーからスタートし、WRC 2の世界の舞台で技術を磨いた彼は、今TOYOTA GAZOO Racaing WRCチームのテストドライバーとして、新たな挑戦に挑む準備ができている。
ラッピは、「これは私とコ・ドライバーのヤンネ・フェルムにとって素晴らしい機会で、夢が叶ったようだ。何年も努力を続けてきたが、やっとここまでくることができた。チームに加わることに興奮しているし、この素晴らしい機会に感謝している。チームのメンバーと共にヤリスWRCテストプログラムを始めることが待ちきれない」と述べている。
以上