Jul. 23, 2007

トヨタ自動車、「サイドエアバッグおよびカーテンシールドエアバッグ」の全車標準装備を発表

 

 トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、側面衝突時の衝撃を緩和するSRS*1サイドエアバッグ(フロント席)およびSRSカーテンシールドエアバッグを、乗用車系車種を対象に、近々発売予定の新型車以降、全車に標準装備すると発表した。
 車両側方からの衝突時、SRSサイドエアバッグは、シートに内蔵されたエアバッグが展開し、乗員の胸への衝撃を緩和する。また、SRSカーテンシールドエアバッグは、フロントピラーからルーフサイド部に格納されているエアバッグが乗員頭部の側面でカーテン状に展開し、サイドガラスやピラーなど車内物および電柱など車外物による頭部への衝撃を緩和する。

 米国の調査研究*2によれば、SRSサイドエアバッグおよびSRSカーテンシールドエアバッグによって、側面衝突時の死者が37%低減されると報告されている。
 なお、日本の側面衝突による重傷事故のうち、73%が頭部や胸部などに傷害を受けている。*3

 トヨタでは、SRSサイドエアバッグは、1996年8月発売の「セルシオ」に採用して以来、また、SRSカーテンシールドエアバッグは、1998年5月発売の「プログレ」に世界で初めて採用して以来、衝突事故の際の被害軽減に寄与する装備として、順次、設定を拡大してきた。

 今後もトヨタは、「サステイナブル・モビリティ」実現に向けた取り組みの一環として、モビリティ社会の究極の願いである「交通事故死傷者ゼロの実現」に貢献するため、「安全な車両・技術開発」はもとより「交通環境整備への参画」「人に対する交通安全啓発活動」を通じ、交通安全への幅広い取り組みを強化していく。

*1 SRS:Supplemental Restraint System(乗員保護補助装置)
*2 米国道路交通安全保険協会(IIHS:INSURANCE INSTITUTE FOR HIGHWAY SAFETY)が、2006年10月に公表したデータ
*3 交通事故総合分析センターの05年統計データ
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