Jun. 01, 2005

<ご参考>
PSAプジョー・シトロエン
トヨタ自動車株式会社

トヨタとPSA、チェコ工場で開所式を実施

 

 トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)とPSAプジョー・シトロエン(以下、PSA)の合弁会社である「トヨタ・プジョー・シトロエン・オートモビル・チェコ(以下、TPCA)」は、5月31日12:30(日本時間19:30)より、チェコ共和国コリン市にある同工場敷地内で、開所式を実施した。

 TPCAは、2002年3月に設立され、小型乗用車「プジョー 107」「トヨタ アイゴ(Aygo)」「シトロエン C1」3車種の生産が、すでに今年2月28日から開始されているが、今回は関係者を中心に、正式に工場のお披露目を行ったものである。開所式には、チェコ共和国のイジー・パロウベク首相、マルテン・ヤーン副首相ら中央政府関係者、コリン市のミロスラブ・カイスラー市長ほか地元関係者、およびPSAのジャン・マルタン・フォルツ会長、トヨタの張富士夫社長はじめ両社の関係者など、約550名が参加した。

 開所式では、都会で人を魅了する走りを実現する、スタイリッシュな4人乗りの小型乗用車の生産を歓迎すると同時に、地元経済への貢献を称え、TPCAの榎本真丈社長、ジャン・ピエール・シャントッセル副社長に対し、コリン市政府から“名誉市民”の称号が授けられた。また、TPCAからは、工場の開設と、地元国への友情の印として、同工場のシンボルキーがチェコ政府の関係者に贈られた。

 またTPCAは、オブチャリ村に対してスポーツアリーナの建設資金として200万チェココルナ(約67,000ユーロ、約950万円)、コリン市に対してクモフフ島と同市を結ぶ橋の建設資金として800万チェココルナ(約266,000ユーロ、約3,800万円)の寄付について、開所式の場で公表した。さらにTPCAは、コリン市の社会的・経済的発展に貢献し続けるべく、同市とのパートナーシップとして400万チェココルナ(約133,000ユーロ、約1,850万円)の寄付も予定しているとした。これにより、TPCAは2002年の設立以来、コリン市に対して累計2600万チェココルナ(約867,000ユーロ、約1億2,000万円)を提供することになる。

 TPCAで生産される3車種は、基本的な構造、組み立て部品などの大部分を共有しているが、独自のボデースタイルでプジョー、トヨタ、シトロエンの各ブランドの個性を表現している。最新の1.0リットルガソリンおよび1.4リットルディーゼルエンジンを搭載し、燃費性能に優れるとともに、先進的な安全・環境対応技術を備えた新型車である。

 なお、TPCAの生産能力は年間30万台で、20万台はプジョーおよびシトロエンブランドで、10万台はトヨタブランドで生産される。TPCAの総投資額は、研究開発、生産準備を含め、約13億ユーロ(約1,800億円)程度、また雇用は3000人程度の規模となる予定である。
【ご参考:TPCAの概要】
  1. 会社名 Toyota Peugeot Citroën Automobile Czech (TPCA)
  2. 所在地 チェコ共和国コリン市
  3. 役員 社長 榎本 真丈 (えのもとまさたけ)
副社長 ジャン・ピエール・シャントッセル
  4. 設立 2002年3月
  5. 生産能力 年産 30万台程度(2直)
  6. 敷地面積 約120ha(36万坪)
  7. 工場概要 車両生産工場(プレス、ボデー、塗装、組立工場)
  8. 投資額 研究開発投資等諸々の費用を含め約13億ユーロ
  9. 生産開始時期 2005年2月28日
  10. 従業員数 3000名程度(フル生産時)
以上