Mar. 19, 2004

<ご参考>

トヨタ博物館 開館 15周年記念
企画展「国産車誕生100年 日本くるま意外史」を開催

 

 トヨタ自動車(株)の文化施設であるトヨタ博物館(愛知県長久手町)では、1989年4月の開館以来15周年を迎えるにあたり、3月30日(火)から7月4日(日)まで、開館15周年記念企画展「国産車誕生100年 日本くるま意外史」を開催する。
 あわせて、4月18日(日)は「開館15周年感謝デー」とし、当日の入館に限り無料とする。
 また、4月6日(火)から9月5日(日)まで、ギャラリー展「ドライブへGo!Go!展」を開催するほか、春休み期間中の3月20日(土・祝)から4月4日(日)の週末には、恒例の「スプリング イベント2004」を開催する。

 企画展及びギャラリー展、イベント等の概要は以下のとおり。

1.開館15周年記念 企画展の概要
(1)期 間 3月30日(火)~7月4日(日)
(2)場 所 トヨタ博物館 本館2階 特別展示室
(3)内 容 ・・・展示内容詳細は別紙
a.テーマ 「国産車誕生100年 日本くるま意外史」
最初の国産車といわれる"山羽(やまば)式蒸気自動車"誕生から100年目となる年にあたり、現存する極めて珍しい車両や貴重な資料の展示とともに、国産車づくりに携わった先人達の想いを紹介する。

b.展示品
実 車 ・・・ アロー号(1916)【(株)矢野特殊自動車蔵】、筑波号(1937)【個人蔵】
くろがね四起(よんき)(1941)【日本自動車博物館蔵】 他 計12台
資 料 ・・・ 模型、映像、当時のカタログ 等
c.当館学芸員による展示説明会:
▽日 時 4月2日(金)、3日(土)および期間中〈3/30~7/4〉の毎週水曜日
15:00~15:30
▽会 場 本館2階 特別展示室
▽参加費 展示説明会への参加は無料ですが、博物館入館料が必要
(4)後  援 愛知県・長久手町各教育委員会
愛・地球博パートナーシップ事業
2.「開館15周年感謝デー」の概要
開館15周年記念行事の一環として、15年前に本館が一般公開された4月の第3日曜日を開館記念日として入館無料とする。
日 時 4月18日(日) 9:30~17:00 (入館受付は16:30まで)

3.ギャラリー展の概要
(1)期 間 4月6日(火)~9月5日(日)
(2)場 所 トヨタ博物館 新館3階ギャラリー〈無料ゾーン〉
(3)テーマ 「ドライブへGo!Go!展」
当館所蔵資料より、1930年~50年代を中心に楽しいドライブ風景が描かれた欧米のポスター25点を、模型やポストカードとともに紹介する。
4.「スプリング イベント2004」の概要
(1)期 間 3月20日(土・祝)~4月4日(日)の各土曜日・日曜日
(2)内 容
イベント 内 容 開催日 参加人数 場 所
 オリジナル
 ウレタンクラフト
ウレタンでかわいいF1カー、フォルクス ワーゲンを制作
3/20(土・祝)~4/4(日)の各土曜日・日曜日
 先着
  150名/日
 新館1階
 大ホール
 オリジナル
 ペーパークラフト
スポーツセダンの名車スカイライン2000GT-Bを制作
 先着
  300名/日
※イベント参加費 ・・・ ウレタンクラフトは、材料費 200円/個、ペーパークラフトは、無料
◆ご案内
(1) 所 在 地 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41-100
(東名・名古屋IC、東名阪・本郷ICより東4kmグリーンロード沿い)
TEL 0561-63-5155 FAX 0561-63-5159
(2) 開館時間 9:30~17:00(入館受付は16:30まで)
※ 休館日は、原則毎週月曜日。
(祝日の場合は翌日。但し、5月6日(木)は特別開館)
(3) 入 館 料 企画展見学は無料ですが、博物館入館料が必要
新館の1F、3F図書閲覧室、3Fギャラリーは無料ゾーン
(大人1,000円  シルバー〈65歳以上〉500円  中高生600円
小学生400円 団体割引あり)
(4) ホームページ

以上

<別紙>

◆開館15周年記念「企画展」の展示構成と出展車両
◇黎明期の国産自動車~今では模型でしか見ることのできないクルマたち
山羽式蒸気自動車【模型】(1904年 明治37年)
電気技師、山羽虎夫が製作した10人乗りの蒸気自動車。「国産車第一号」といわれている。
国産吉田式"タクリー号"【模型】(1907年 明治40年)
国産初のガソリン自動車。ガタクリ、ガタクリ走ることからタクリー号と命名された。
トヨタ新日本号AE型乗用車【模型】(1940年 昭和15年)
皇紀2600年奉祝に合わせて約80台生産されたクルマで、一般向けには発売されなかった。
トヨタ大型B乗用車【模型】(1944年 昭和19年)
外国車の輸入が途絶えた戦争末期に、1台のみ試作された幻の高級乗用車。
◇現存車はこれ1台~貴重な歴史の証人たち、先駆者たちの想いを実車で知ろう
アロー号(1916年 大正5年) <(株)矢野特殊自動車 所蔵>
福岡の青年、矢野倖一(当時24歳)が丸3年かけて完成させた手作りの自動車。
筑波号(1937年 昭和12年) <大村正敏氏 所蔵>
日本初期の前輪駆動乗用車。オートレースで活躍した川真田和汪(かずお)が製作。
京三号トラック(1936年 昭和11年) <(株)京三製作所 所蔵>
日本フォード向けにテールランプやマフラーを供給していた京三製作所がつくった小型トラック。
くろがね四起(よんき)(1941年 昭和16年) <日本自動車博物館 所蔵>
ジープより6年早く出現、日本初の4WD車。陸軍の要請で開発され正式名称は「九五式小型乗用車」。
◇国産自動車づくりに貢献した外国人~ウィリアム・ゴーハム
ゴルハム式三輪乗用車【模型】(1920年 大正9年) <日産自動車(株) 所蔵>
航空エンジニアとして来日したウィリアム・ゴーハムが製作した三輪車で、日産の源流となったといわれているうちのひとつ。
◇参考展示
ダットサン11型フェートン(1932年 昭和7年)
日産の前身ダット自動車で生産された約150台の内の1台で、珍しい初期のダットサン。
◇懐かしい昭和30年代の人気車
パブリカ コンバーチブル(1963年 昭和38年)
セダンのルーフ部をソフトトップに変更、手軽にオープンエアが楽しめ話題を集めた。
◇おっと三輪を忘れちゃいませんか?~大正期から昭和40年代までながい歴史をもつオート三輪
ニュー・エラ号(1931~36年 昭和6~11年) <日本自動車博物館 所蔵>
昭和初期の三輪トラック。国産三輪自動車のパイオニア的存在。
みずしま TM3C型(1949年 昭和24年) <三菱自動車工業(株) 所蔵>
ジュラルミン製ボディを持ち、航空機の技術を応用して製作された三輪トラック。
◇第1回全日本自動車ショウ(1954年 昭和29年)の開催~50年前の出来事
トヨタ RK型トラック(1955年 昭和30年)
第1回全日本自動車ショウに出展した、トヨタの小型トラックの源流ともいえるクルマ。
フライング・フェザー(1955年 昭和30年)
第1回全日本自動車ショウに出展され、注目を集めたユニークな超小型自動車。
◇特別展示
トヨタ KC型トラック(1946年 昭和21年)
資材不足の戦争中に、資材を節約し、代用品を用いる対策により生産された戦時型トラック。
ダイハツ SA-6型オート三輪(1937年 昭和12年)
今回の企画展に合わせてレストアした670ccエンジン搭載の三輪車。
◆トヨタ博物館 概要
トヨタ博物館は、急速に発展してきた自動車文化の形成過程を、より広く社会の皆様に紹介する施設として、会社創立50周年記念事業の一環として1989年(平成元年)4月16日に開館。ガソリン自動車が誕生した19世紀末から約100年間の実用車の発達史を、欧米・国産を合わせた約120台の車両により体系的に展示・紹介するとともに、自動車に関するデータ等の資料整備・情報発信を図ってきた。

また、開館10周年にあたる1999年(平成11年)4月17日には新館をオープン。日本のモータリゼーションの歩みを生活文化との関連で捉え、商用車や二輪車を含む車両約40台を各時代の特徴的な生活用品や資料約2000点とともに展示。

主な活動として、年4回の企画展やギャラリー展をはじめ、全国からクラシックカー愛好家を募って春に開催するクラシックカー・フェスティバル、工作教室などの各種イベントも積極的に実施し、博物館としての充実した活動を続けており、今日まで国内外の幅広い層のお客様約325万人(2004年2月末現在)が訪れ、地域の名所ともなっている。