Sep. 25, 2001

トヨタ自動車株式会社
住友商事株式会社

トヨタ・住友商事が淡路島に導入した次世代交通システムIMTSが無人運転を開始

 

 トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ 社長:張 富士夫)と住友商事(株)(以下、住友商事 社長:岡 素之)が、「淡路ファームパークイングランドの丘」(本年4月 兵庫県三原町にて開園)に園内輸送手段として導入した次世代交通システムIMTS(Intelligent Multi-mode Transit System)が、10月より無人自動運転による運行を開始する。

 IMTSは、最新のITS技術を用いて、バスをベースとした車両が専用道にて自動運転・隊列走行を行うシステムであり、軌道系交通システムのもつ定時性・高速性・輸送力と、路線バスのもつ経済性・柔軟性とを併せ持っている。今後IMTSは、都市部での公共交通、あるいはテーマパーク・空港等の施設内輸送手段として幅広い活用が想定されている。

 トヨタは、同社東富士研究所内にIMTS専用線を建設し、平成11年5月より走行実験を重ねて実用化の目処づけを行ってきたが、本年4月、三原町・(株)ファーム・住友商事の協力を得て「淡路ファームパーク イングランドの丘」園内の2つのエリアを結ぶ輸送手段として導入した。導入にあたっては、トヨタが車両・システムの開発・製造を、住友商事がシステム設置工事を担当し、運行については、三原町を主体とする第3セクターである南淡路農業公園(株)が、公園運営の一環として担当している。開園以来、ドライバーによる手動運転を行ってきたが、閉園後に自動運転に向けた試運転・調整を行い、10月から本格的な無人隊列運行に移行するもの。

 「淡路ファームパーク イングランドの丘」は、グリーンヒルエリア・イングランドエリアの2つのエリアに分かれており、その間約600mに敷設された専用道上を、来園者の両エリア間輸送手段としてIMTSが無人自動運転される。車々間通信等を用いた、非連結による隊列走行のメリットを活かし、休祝日は2台隊列×2編成、平日には1台単独で運行する等の、輸送量の変動に応じた柔軟な運行を行う。

 なお、車両は、走行路中央に埋設された磁気レーンマーカーに沿い自動操舵制御され、車々間通信および地上信号装置等による自動ブレーキ制御機能を持つなど安全面には万全を期している。

《本件に関するお問い合わせ先》
住友商事株式会社 広報部/大阪本社
06‐6220‐6100
【ご参考】
(1)「淡路ファームパーク イングランドの丘」概要
所在地   兵庫県三原郡三原町八木養宜上1401番地
総敷地面積   約54ha
事業主体   兵庫県、三原町、(株)ファーム
施設運営   南淡路農業公園株式会社(三原町を主体とする第3セクター)
開園日   2001年4月14日(土)
営業時間   年中無休 9:00~18:00(季節により変動あり)

(2)IMTS運行概要
輸送距離   園内グリーンヒルエリアを出発到着点として、イングランドエリアを経由する周回路 約1,200m
走行路   平場ループ状の専用レーン
車線逸脱防止用ガードレール・人侵入防止用フェンス全線設置
中間部に監視カメラ2台設置し、全線を管制室から監視
乗降地点   グリーンヒルエリア・イングランドエリアに各1ヶ所
2台隊列×2編成(来園者数に合わせて柔軟な運行形態が可能)
運行計画   ホームドア・監視カメラ等により無人化にも対応
運転方式   無人自動運転

(3)IMTSシステム概要
・車線保持機能 走行路中央に埋設された磁気レーンマーカに沿い自動操舵制御
・隊列走行機能 車両2台隊列走行(非接触電子連結)による編成
・速度維持機能 運行ダイヤに基づく、駅停止・発車も含む自動速度制御
・駅定点停止機能 設定されたプラットフォーム位置に各車両を正確に停車
・衝突防止機能 車々間通信及び地上信号装置等による自動ブレーキ制御
以上