Aug. 28, 2002

情報ネットワークサービス「G-BOOK」について

 

 トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、21世紀のユビキタスネットワーク社会の到来に先駆け、「人」、「クルマ」、「社会」を有機的に結びつける新しい情報ネットワークサービス「G-BOOK」を開発。9月1日より紹介サイト(http://g-book.com)を開設し、10月1日よりPCやPDA(携帯情報端末)、携帯電話向けに一部サービスの提供を開始する。 
 また、本年秋に発売する新型車にG-BOOK対応端末を搭載するのを契機に、本格的なサービス提供を開始する。 

 G-BOOKは、トヨタの会員制情報サービス「GAZOO」の会員システムを基盤に、車に搭載された無線通信端末(車載端末)での利用を基本としているが、時と場所を選ばないシームレスなシステムを構築しており、PCやPDA、携帯電話などからもアクセスできるだけでなく、端末間の連携機能(例えば、携帯電話から車の状況<位置・走行距離など>を把握する)も実施できる。将来的には車から家電やホームセキュリティシステムを操作することなども可能となる。

 本年秋の新型車に搭載されるG-BOOK対応端末は、データ通信モジュールやSDカードを搭載する新しいタイプの車載端末となっており、お客様はラジオ感覚の気軽さで最新のネットワークサービスをご利用できる。 

 提供するコンテンツやサービスは、幅広い業界・業種にご参加いただくことにより、異業種複合型の多彩なサービス展開を実現している。また、ネットワークの中核となる情報センター(「G-BOOKセンター」)にG-BOOK利用契約者1人1人に対応するサーバー(UCS:ユーザー カスタマイズド サーバー)を用意、個々のお客様のニーズに合わせたサービスの提供も可能としている。 
 今後も、一般企業の参画を幅広く受付ける方針であり、参画をご希望される企業には、コンテンツ開発に必要なソフトの仕様等も開示する。 

 トヨタでは、G-BOOKを車の重要な機能のひとつと位置付けており、来年中旬以降に発売するメーカー装着のナビゲーションシステムに標準機能として展開していくとともに、機能・サービス内容の充実に継続して取り組んでいく方針である。 

 G-BOOKのシステム・サービスの詳細は以下のとおり

(1)G-BOOKシステムの特徴
a. データ通信モジュールDCMを車に搭載 
従来の通信ナビや、カー情報サービスのように、お客様の携帯電話を接続する必要はなく、ワンタッチで、ネットワークに接続できる。しかも、サービスは定額制で、高速通信を通信費を気にせずに楽しめる。また、トンネルなどでデータ通信が中断しても、数分以内なら途中から自動的に再開する接続保持機能を有している。
b. SDカード対応端末
SDカードに、ナビの地図や車載端末の基本ソフトを搭載しており、コンビニなどに展開されているマルチメディア端末「E-TOWER」などから、市街図や新しい地図をダウンロードしたり、基本ソフトのバージョンアップができる。また、音楽やゲームなどもダウンロードできる。なお、SDカードは、市販のSDカード型のオーディオプレイヤーや、デジタルカメラ、PDAなどとも互換性があり、音楽、画像などのコンテンツを共有できる。
c. ユーザー カスタマイズド サーバー(UCS)
情報センターに、G-BOOKの利用契約者1人1人が自由にカスタマイズできるサーバーを設けており、お客様個々の嗜好に合わせた画面やメニューの設定、更には、お客様のメンテナンス情報の管理などに対応している。また、車を代替する際も、次車の車載端末にお客様の情報を引き継ぐことができる。
d. シームレスネットワーク
車載端末以外に、PC、PDA、携帯電話などからもアクセス可能であり、時と場所を選ばず同様のサービスを享受できる。特に、「ポケットG-BOOK」は、市販のPDAに専用アプリケーションソフトをインストールすれば、車載端末と同等の操作画面からサービスを享受でき、車外におけるお客様の利便性が一層向上する。
e. 電子決済機能
主要各社のクレジットカード、また、コンビニなどで広く販売されているプリペイドカード(KDDIのスーパーワールドカード@Ca)による電子決済機能を有しており、基本利用料の支払いや有償サービスの購入、Eコマースなどのオンライン決済が可能。また、一般企業がサービスをG-BOOKに提供する場合、お客様からの料金回収代行も行う。
f. 音声読み上げ、音声認識機能
文字情報は、情報センターで読み上げ専用テキストに変換されて端末に配信されるので、お客様は自然な合成音で情報を聞くことができる。また、従来の車載機内蔵型の音声コマンド認識機能に加えて、センター型の音声認識システム(IVR:Intelligent Voice Recognition)も用意しており、携帯電話からの発話に応じて、コンピューターが応じるコンテンツも予定している。
g. オープンコンテンツ環境
コンテンツ開発用にG-BOOK-MLと呼ばれる開発言語と、標準テンプレートを用意。コンテンツ提供企業は、車両特有の制約条件や車載機器との複雑なプロトコルを意識することなくコンテンツを制作できる。またG-BOOK-MLで開発したコンテンツは、車載機だけでなく、PC、携帯電話、PDAからもアクセス可能なように自動変換される。これらにより、一般企業の参画がたいへん容易になっている。
(2)G-BOOKサービスの概要
a. セーフティ&
セキュリティー
サービス
運転中のトラブル発生時に、車両位置を情報センターで把握し救援車両を手配(「ロードアシスト24」)したり、携帯電話で車の位置を確認したり、万一の場合、位置を追跡できるサービス(「マイカーサーチ」)。 
また車の状態をネットワークで遠隔から把握し、販売店などから適切なメンテナンス案内を行うサービス(「リモートメンテナンスサービス」)。
将来的には、一部の車両で故障診断なども行う予定。
b. ライブナビゲーション
サービス
ナビと連動した、タウン情報や旅行情報、趣味、娯楽情報などのサービス。お客様が好みのスポットを検索すると、そのままナビの地図上に表示したり目的地として設定することが可能となる。有力なタウン情報誌や、旅行情報誌などと提携したコンテンツが展開される。
c. インフォメーション
サービス
一般、スポーツ、芸能、経済などのニュースや天気予報、株価情報などを読み上げる。お客様が好みの項目を予めセットしておくと、その関連情報だけを抽出するカスタマイズサービスも可能。 
自分の車の任意保険の契約内容の紹介や更新、また金融サービスとして、車内からお客様の銀行口座や証券口座などにアクセスし、残高、取引明細などを照会できるサービスも提供する。
d. エンターテイメント
サービス
カラオケやBGMを車載機にダウンロードして再生させたり、各種ゲームや音楽をSDカードにダウンロードするなど娯楽情報サービス。 
オンラインゲームやお客様参加型のコミュニティも開催する予定。
e. コミュニケーション
サービス
電子メールの送受信や伝言版、掲示板などのサービス。また、グループ走行などの際に、お客様同士が、互いの現在地をナビの地図上に表示できるサービスも提供する。
f. E コマースサービス
GAZOOショッピングモールの商品や、G-BOOKの有償コンテンツやサービスを、オンラインで決済し購入できる。
g. OSS(オペレーターサポートサービス)機能
携帯電話などからの要請にオペレーターが対応し、お客様に代わって情報センターから情報検索やナビの目的地設定を代行するサービス。
 ※ DCMの通信圏内でGPSが受信できる走行中において
(3)ビジネスモデルの概要
 G-BOOKの利用にあたってお客様は「G-BOOK利用契約」を結び、月々定額の利用料を支払う。これによりお客様は、車載端末による通信と、約30項目の標準サービスが受けられる。オプションの有償サービスについては、お客様自身が、利用の都度、サービス提供企業と契約する。  
 G-BOOKの利用契約、オプションサービスの利用契約、及びこれらの解約は、車載端末から即座に可能。利用料の決済も、クレジットカードやプリペイドカードによる電子決済で行う。(販売店に設置の申込み書から契約することも可能)  

 なお、車載端末とデータ通信モジュールを保有しないお客様向けの簡易サービスとして、PCや携帯電話、PDAからのみ利用できる「G-BOOKライト」も設定する。
(4)現時点におけるサービス提携予定先(敬称略、アイウエオ順)
 a.コンテンツ及びサービス提供
企 業 名 内 容
 あいおい損害保険(株)
 ITCネットワーク(株) 
 (株)アカウント・ワン/(株)電通国際情報サービス
 (株)安心ダイヤル 
 (株)ISAO 
 (株)イメージパートナー 
 インクリメント・ピー(株) 
 (株)ウォーカープラス・ドット・コム
 エキサイト(株) 
 (株)エクシング 
 (株)エヌエイチケイ情報ネットワーク 
 (株)エヌ・ティ・ティ エックス 
 (株)エムティーアイ 
 オリコン(株) 
 ガズーメディアサービス(株) 
 (株)角川書店 
 近畿日本ツーリスト(株) 
 (株)ゲイン 
 (株)コルグ
 (株)サンリオ 
 (株)ジェイティービー
 (株)ジャパンエナジー
 (株)スポーツニッポン新聞 東京本社
 (株)セガ 
 (株)セガ・ミュージック・ネットワークス 
 セコム(株) 
 (株)ゼンリン 
 綜合警備保障(株) 
 ダイコク電機(株) 
 (株)タイトー 
 タカラモバイルエンタテインメント(株)
 (株)ダンロップスポーツエンタープライズ
 (株)ツタヤオンライン 
 (株)TBSラジオ&コミュニケーションズ
 (株)トヨタマップマスター 
 (株)日経BP 
 日本エンタープライズ(株) 
 (社)日本オート・キャンプ協会 
 (株)日本緊急通報サービス 
 (株)日本経済新聞社 
 日本駐車場開発(株) 
 (株)ハレックス 
 バンダイネットワークス(株)
 (株)フィスコ 
 (株)毎日新聞社 
 三井住友海上火災保険(株) 
 メディアラグ(株)
 保険情報
 観光情報 
 口座一覧・明細照会サービス及び金融コンテンツ(注1) 
 各種セーフティサービス 
 娯楽系コンテンツ 
 株式情報      
 位置情報付きコンテンツ 
 タウン情報誌「ウォーカー」のコンテンツ 
 エンターテイメントコンテンツ 
 通信カラオケのコンテンツ 
 一般・スポーツ・ビジネスニュースのコンテンツ 
 情報検索サービス 
 ニュース・娯楽系コンテンツ 
 音楽情報を中心とした娯楽系コンテンツ 
 Eコマース及び各種情報 
 SD向け電子書籍データの配信 
 旅行情報中心のコンテンツ   
 地域情報誌のコンテンツ 
 通信BGMのコンテンツ 
 キャラクターエンターテイメントコンテンツ 
 旅行情報誌「るるぶ」のコンテンツ 
 ガソリンスタンドなどの情報 
 スポーツニュースのコンテンツ 
 SD向けゲームコンテンツ 
 通信カラオケのコンテンツ 
 各種セキュリティーサービス 
 地図情報 
 各種セキュリティーサービス 
 パチンコ情報 
 通信カラオケ、ゲームコンテンツ 
 娯楽系コンテンツ 
 ゴルフ情報 
 店舗情報と連動した各種メディア情報 
 SD向けサウンドドラマ等のデータ配信 
 地図情報 
 ビジネスニュースのコンテンツ 
 各種、趣味・娯楽系コンテンツ 
 全国オートキャンプ場情報 
 各種セキュリティーサービス 
 経済記事情報 
 駐車場情報 
 天気・気象情報 
 エンターテイメントコンテンツ 
 ビジネス情報と株式情報 
 一般、芸能、スポーツニュースのコンテンツ 
 保険情報 
 各レコード会社(注2)が提供する音楽、
 情報等の配信の企画運営
注1) 口座一覧・明細照会サービス(アカウントアグリゲーションサービス)の可能なオンライン金融口座
都市銀行 東京三菱銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、UFJ銀行
地方銀行 スルガ銀行、十六銀行、大垣共立銀行
カード会社 ティーエスキュービックカード、UFJカード、JCBカード、ライフカード、
三井住友VISAカード
証券会社 トヨタFS証券、日興コーディアル証券、日興ビーンズ証券、野村證券
注2) エイベックス(株)、ビクターエンタテインメント(株) (株)BMGファンハウス、
ユニバーサルミュージック(株) ほか(50音順)
b.家電、ホームエレクトロニクスとの連携
企 業 名 内 容
 カシオ計算機(株) 
 (株)東芝 
 ソニー(株) 
 日本電気(株) 
 日本ヒューレット・パッカード(株) 
 富士通(株) 
 松下電器産業(株) 
 (株)日立製作所
 PDA連携 
 PDA連携、及び家電連携 
 メモリースティックへの配信、及び家電連携 
 PDA連携、及び家電連携 
 PDA連携 
 PDA連携、及び家電連携 
 SD関連商品との連携 、及び家電連携 
 家電連携
PDA連携:PDA(携帯情報端末)をポケットG-BOOKとして動作させる
c.E-TOWERによる地図、音楽などの配信
企 業 名 内 容
 (株)ファミリーマート 
 (株)スリーエフ 
 (株)サンクスアンドアソシエイツ
 サークルKジャパン(株) 
 (株)ジャパンエナジー
 E-TOWER4,077台(5,476台)によるG-BOOK向けコンテンツ配信 
 E-TOWER  650台によるG-BOOK向けコンテンツ配信 
 E-TOWER    50台によるG-BOOK向けコンテンツ配信 
 E-TOWER    70台によるG-BOOK向けコンテンツ配信 
 E-TOWER    16台によるG-BOOK向けコンテンツ配信
E-TOWER台数は2002年8月末見込み ( )内は2002年末予定

以上