2016年10月19日
歴代カローラの進化 それぞれの「80点主義+α」
初代カローラ
「パブリカ」と「コロナ」の中間に設定した1リッタークラスの5人乗り小型セダンで、1966年11月に発売。「カローラ」は、トヨタの最も成功したモデルというだけでなく、一足先に発売された日産の「ダットサン サニー1000」とともに、わが国へ本格的モータリゼーションをもたらした。「パブリカ」で学んだ“自家用車”購買層の上級志向心理に、性能、品質、経済性、快適性など、あらゆる面で応えた。
続きを見る2代目カローラ
1966年の誕生以来、日本の小型大衆車市場を牽引してきた「カローラ」の2代目。1970年5月のモデルチェンジを機に、「カローラ スプリンター」は「トヨタ スプリンター」(販売はカローラ店ではなくオート店)として独立させた。そして新スプリンターのクーペとボデーを共有する、「カローラ クーペ」を新設した。
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1974年4月に発売した3代目の「カローラ」で、通称名「30(さんまる)」。これは3代目登場以降も、しばらく2代目を廉価モデルとして並行生産したためである。
車両サイズは先代に比べてホイールベースを35mm、前後トレッドを40mm拡大したが、このボデーの大型化は、排出ガス規制や衝突安全性対応に必要なスペース確保のためでもあった。
続きを見る4代目カローラ
1979年3月に発売した4代目で、ホイールベースを30mm、トレッドを前/後で25/50mm拡大。バン系は5カ月遅れて、8月にモデルチェンジし、ボデーバリエーションは、セダン(2/4ドア)、ハードトップ、クーペ、リフトバック、バン(2/4ドア)の7種の構成となった。ボデーデザインは、先代よりさらに直線基調のものとした。
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1983年5月に発売した5代目。「カローラ」(および「スプリンター」)は、これまでにない大きな規模のモデルチェンジを行なった。ファミリー系モデルでは世界的潮流に従い、後輪駆動(FR)方式に代えて、前輪駆動(FF)方式を採用。クーペ系もセダンと同時にモデルチェンジしたが、スポーツ性を重視して駆動方式はFRを継続した。
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1987年5月発売の6代目。「クラスを超えた世界のハイクオリティセダン」をテーマに、車格感を高めた。日本国内では5ドアモデル(リフトバック)を廃止し、先のモデルチェンジをスキップしていたバンとワゴンを6代目の「カローラ」セダン ベースに生まれ変わらせた(セダンに3カ月遅れて発売)。バンは4ドアのみとした。
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1991年6月に発売した7代目。ホイールベース・全長・全幅・全高ともに拡大、ボデーデザインのボリューム感を増すことで、さらに高級感を増した。1966年の誕生以来、高級化路線を進んできて頂点に達したモデルであり、あらゆる面にわたって高品質な大衆車となった。ワゴンとバンは約3カ月遅れてモデルチェンジした。
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1995年5月に発売した8代目。環境や安全、そしてトータルコストへの配慮を念頭に開発。先代からボデーサイズはほとんど変えずに、多くのコンポーネントを引き継ぎながら、車重は最大で50kg軽量化した。
エンジンは、1.6リッターながら165PSを発生する5バルブ+VVTの4A-Gユニットを筆頭に、1.6リッターと1.5リッター、1.3リッターのハイメカツインカム(それぞれ115PS、100PS、88PS)、さらにNOx排出量と黒煙低減対策を施した2リッターディーゼル。
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2000年8月に発売した9代目。ボデータイプは通常の4ドアセダンと、5ドアワゴンの「フィールダー」の2本立て。セダンのGT系グレードおよび「カローラ レビン」などのスポーツモデルは廃止した。
これまでの「カローラ (セダン)」の顧客層には中・高年層が多かったことから、保守的なデザインを守ってきたが、9代目では、「New Century Value」のコンセプトを掲げ、根本から見直して生まれ変わらせた。
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2006年10月に登場した「カローラ」の10代目。セダンは「アクシオ」のサブネームがついた。ボデーデザインのイメージを先代から引き継いだもので、2007年度のグッドデザイン賞を受賞している。
後退時に後方映像を映し、ドライバーの駐車時の負担を軽減するバックモニターを全車に標準装備した。エンジンはVVT-iの1.5リッター(1NZ-FE)110PS(4WD用105PS)と、1.8リッターDUAL VVT-i(2ZR-FE)136PS(4WD用125PS)の2種。
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11代目のカローラアクシオとカローラフィールダー(日本モデル)は、カローラの原点に戻り、「大人4人が、安心・安全、快適に長距離を移動できるミニマムサイズのクルマ」をテーマに全てを見直し、日本の市場環境にベストフィットするコンパクト車として開発。時代のニーズを先取りした新コンセプト“ビッグスペースコンパクト”を採用し、小回りがきくコンパクトなボディの中に、大人4人がゆったりと過ごせる快適な室内空間と安心して運転できる広々とした視界を確保した。
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