社会への取り組み
笑顔あふれる社会を願って
豊かな町、社会づくりに役立つ出来る限りの活動を通じて一人でも多くの人を笑顔にできたら――トヨタグループの創始者、豊田佐吉の“人々の幸福を願う思い”は今のわたしたちの取り組みへと引き継がれています。「いい町、いい社会」を目指すため、まず“クルマづくり”を通じて社会に貢献すること。さらにそのうえで、すべての人がお互いを大切にし、笑顔になれる社会を実現できるよう、さまざまな取り組みを行っています。
トピックス
安全はトヨタの願い
50年以上つづく『交通安全絵本・紙芝居』の贈呈
歩行中の交通事故死傷者数を年齢別に見ると7歳児が突出して多く、成人の2.5倍、65歳以上の高齢者の約2倍という状況となっており、小学校入学前の子どもへの交通安全教育は非常に重要です。7歳をむかえる前の幼児が交通安全への意識をもって行動できるように、わたしたちは「道路への飛び出しの危険性」をテーマにした交通安全絵本・紙芝居を届ける活動を1969年から続けています。これまでに配られた絵本は約1億4,675万部、紙芝居は約171万部となりました。
わたしたちの究極の願いである「交通死傷者ゼロ」を目指して、これからも人への啓発活動を続けていくと共に、安全なクルマの開発や交通環境整備への働きかけに取り組んでいきます。
お客様第一・品質第一への取り組み
リコール問題を風化させない全員参加の伝承活動
2010年米国に端を発した大規模リコール問題で、世界各地のお客様に品質に対する不安を生じさせ、信頼を損なったことを忘れないために。わたしたちは、豊田社長が米国公聴会の証言台に立った2月24日を「トヨタ再出発の日」と定め、当時の経験からの学びを風化させない仕組みづくり・啓発活動に取り組んでいます。
各工場や海外拠点に従業員向けの教育施設をつくり、実際に発生した不具合例やその現物の展示、実車シミュレーター体験も活用し、従業員一人ひとりが肌感覚で品質の重要性を理解できるように努めています。加えて、当時を経験した従業員が、各職場の「語り部」となって伝承する活動を続けています。
お客様に安全・安心なクルマをお届けするために、わたしたちは「お客様第一」「品質第一」を追求していきます。
スポーツを通じた社会貢献
知的障がいのあるアスリートの自立を支える
スペシャルオリンピックス(SO)の使命は、知的障がいのあるアスリートたちが参加して健康を増進し、勇気をふるい、喜びを感じて笑顔になり、家族や他のアスリート、地域の人々と、才能や技能、友情を分かち合う機会を継続的に提供することです。
SOはオリンピック競技種目に準じたスポーツのトレーニングとその成果発表の場である大会・競技会を、年間を通じて提供しています。SOが複数形であるのは、どれか特定のイベントだけではなく、皆が、世界中で、継続的にさまざまな活動をしているということをあらわしています。
わたしたちはこの取り組みに賛同し、その先にある共生社会の実現に貢献したいと考えています。
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