この取り組み全体について

Q1車外画像データの取得は、何の目的で行うのですか?
A1
トヨタは、全ての人に安全で自由な移動をお届けし、交通事故死傷者を少しでも早く、一人でも多く減らしていくことを目指しています。その実現のため、トヨタ自動車は車外画像データを以下の目的で取得し、利用いたします。
  • 自動運転・先進安全・地図関連技術のための研究開発(技術・商品開発、品質向上等)
  • データを利用した商品・サービスの提供(走行状況の分析・道路インフラ等走行環境の分析)
  • 交通状況の配信、自動運転・先進安全技術用の地図の提供、等)
このほかに、対象車両をご利用のお客様が、お車に記録された車外画像データをご利用いただける各種のサービスを今後リリースする予定です。
詳細については、こちらをご確認ください。
Q2なぜ車外画像データが自動運転の開発のために必要なのですか?
A2
車外画像データは、ドライバーの危険回避行動や、自動運転・先進安全システムが作動した走行環境を把握するために大変有益です。これらを把握することで、車両制御ソフトウェアの認知・判断等の機能をさらに向上させ、より安全でより便利な自動運転・先進安全システムの開発につなげることが可能です。
Q3車外画像データの取扱いルールは、どのように決定したのですか?
A3
車外画像データの取扱いルールは、トヨタ社内において法令や社会受容性を踏まえて原案を作成し、社外の有識者の方々(学者、弁護士、消費者団体等)にご意見をいただきながら、法律、政策動向に配慮し、車外画像データの取扱いが広く社会に受け入れられることを目指して、制定したものです。
この取扱いルールについては、今後、必要に応じて見直していきます。

取得について

Q4車外画像データに人が映り込んでしまうのを防ぐことはできませんか?
A4
トヨタは、対象の車両の走行状態や走行環境が特定の条件を満たした場合に限り、車外画像データをトヨタのサーバーに送信する形で取得いたします。
実際にトヨタに送信される画像データは、その車両をご利用されているドライバーの方の運転の状況や目的地、走行している環境に左右されるものであり、何が映り込んでしまうかをトヨタやドライバーの方がコントロールすることはできない仕様となっております。
映り込んだ人や車両のナンバープレート等、映り込んでしまう対象物の画像データを異なる目的で利用することはいたしません。またこれらの画像データは対象物をキーとする検索が可能な状態では保管しておりません。

利用・保管について

Q5車外画像データは、どのように保存・管理されますか?
A5
車外画像データは、動画ファイルの形式で、トヨタの管理するサーバーに保管されます。サーバーの管理については、適切なセキュリティのガイドラインを設けたうえで、それに準拠したデータの取扱いを行うことを徹底しております。
Q6車外画像データは、人の顔・他の車のナンバープレートなどにモザイク処置などの加工を施した上で保管されるのでしょうか?
A6
自動運転・先進安全システム用の車両制御ソフトウェア開発には、AIによる学習への利用など、モザイク処置のない状態のデータを利用することが必要となる場合が少なくありません。そのため、車外画像データはモザイク処置などをせずそのままの状態で保管し、開発に利用します。
なお、車外画像データの利用目的によってはモザイク処理等の加工を施しても研究開発やサービスの提供に影響が出ない場合があり、その際は、モザイク処理やトリミング処理を施した上で利用します。
Q7車外画像データに誰が映っていたかを調べたりすることはできるのでしょうか?
A7
取得した車外画像データについては、映り込んだ人や車のナンバープレート等、映り込んでしまう対象物に対して個別のIDやタグ付けなどをせず、個別の人や車を検索することができないよう状態で保存しています。映り込んだ方の個人データとして取り扱うことはございません。
Q8車外画像データの不正なデータ利用・持出し・漏洩などを起こさないために、どのような取組みをしていますか?
A8
車外画像データの取扱いルールやその他の社内規則に基づき、社内で管理を徹底するとともに、情報セキュリティ管理主管部署が、不正なデータアクセスや持出し等について常時監視し、不正な利用がないことを定期的に確認しております。また、車外画像データへのアクセス権限のある者を限定するとともにアクセスログを記録しており、いつ、だれが、どのデータにアクセスしたか検証できるようになっております。
Q9車外画像データはどのくらいの期間保存されるのですか?
A9
取得から10年程度は画像データを保存することを予定しています。車両は長期にわたって利用されることがありますが、その間に、自動運転・先進安全システムのための車両制御ソフトウェアの安全性や品質の検証のために、車外画像データが必要となる場合があるためです。一方、この期間内であっても、これ以上は利用しないと判断できた場合には、速やかに車外画像データを削除いたします。
Q10保管期間終了後、車外画像データが確実に消去されたことを、誰がどのように確認するのですか?
A10
トヨタ内において、社内規則に則って適切に消去の確認をいたします。
Q11外部からのサイバー攻撃に備えて、どのようなセキュリティ対策を実施していますか?
A11
トヨタでは、セキュリティや情報管理に関する実施事項について「オールトヨタセキュリティガイドライン」を定めています。昨今の事業環境の変化や高度化するサイバー攻撃に対応するために、当ガイドラインを定期的に見直し、セキュリティ対策の品質維持と継続的な向上に努めています。
また、外部からのサイバー攻撃については、専門チームにて情報収集・監視を行うとともに、有事の際には適切かつ迅速な事態の収束にあたります。

社外への提供について

Q12犯罪捜査等の目的で、警察等から車外画像データの提供を求められた場合は、提供するのですか?
A12
裁判所の発する令状に基づく場合、その他強制力のある調査等に限り提供することがあります。なお、捜査関係事項照会には対応いたしません。
Q13仮に警察等に車外画像データを提供する場合、もしそこに私の顔や車や自宅が写り込んでいたら、教えてもらうことはできますか?
A13
警察などからの強制力を伴う法的要請に基づいて、車外画像データを警察などに提供する場合がありますが、当社は、映り込んだ歩行者の方や、車・住宅の所有者の方を特定する情報を持っていないため、警察等の法的要請に基づき画像データを提出する場合でも、その画像データに映り込んだ方を特定してご連絡することはできません。

その他のご質問

Q14「どこかの画像に私が映りこんでいるか調べてもらったり、映り込んでいる画像を開示してもらうことはできますか?
A14
当社は、映り込んだ方のプライバシーの保護の一環として、取得した車外画像データを、人や車のナンバープレート等、映り込んでしまう対象物をキーにして検索をかけることはできない状態で保管しております。
したがって、画像データの中からお客様を見つけ出すことはできず、お客様が映り込んでいる画像データがあるかどうかを確認することはできません。
Q15●年●月●日未明に○駅前で撮影された画像を探しています。有償でも良いので協力してもらえますか?
A15
車外画像データの開示請求には、対象の車両をご利用のお客様の個人情報保護・プライバシーの尊重、また、当社として、このような開示のご請求に対応するような目的での利用についてあらかじめご説明していないことから、対応することができません。ご容赦ください。
なお、対象の車両をご利用のお客様(対象車両の通信サービス契約(T-ConnectまたはG-Link)をお申込みいただいたお客様)から、当社指定の方法で、ご自身の車両で撮影した車外画像データの開示請求をいただく場合には、個人情報保護法に則りご請求に対応いたします。
Q16対象の車両のドライバーの方は、わたしの映っている画像を見ることができるのでしょうか?
A16
対象の車両をご利用のお客様のうち、Toyota Safety SenseおよびLexus Safety System +のドライブレコーダー機能を利用可能な方については、お客様ご自身の車両やスマートフォンにて記録された画像を確認することが可能です。また、対象の車両をご利用のお客様が当社に対し、当社の保有する当該お客様ご自身の個人情報の開示請求をした場合には、個人情報保護法に則りご請求に対応させていただきます。(ただし、第三者の権利利益を侵害するおそれがある場合など、開示をしない場合があります)