Nov. 18, 2016
世界のマイカローラストーリー カナダ編
愛車カローラと過ごした「100万キロ」
ラジャ・セラトゥライさんは30年以上前にインドからカナダへと移り住んだが、あるとき友人から車を買ったらどうかと提案された。「信頼性が高くて、長持ちもするから」とトヨタ車を薦められ、ターセルを購入。54万キロも走行するほど、カーライフを楽しんだ。
次に購入したのはカローラで、それ以来、セラトゥライさんは何代にもわたってカローラに乗り続けてきた。2013年に彼の「6代目」のカローラを購入したとき、それまでの歴代カローラで合計300万キロ以上の走行距離を記録。とりわけ、セラトゥライさんが特に大切にしていた緑色の2001年式カローラの走行距離は一台でなんと約100万キロ(厳密には99.8万キロ)に及ぶ。
セラトゥライさんは、2001年式カローラがつくられたカナダのケンブリッジ工場を訪れ、トヨタ・モーター・マニュファクチャリング・カナダ社長のブライアン・クリノック(2013年当時)らとともに工場を見学し、あらためてカローラへの愛情を確かめた。
クリノック社長(当時)はセラトゥライさんとの出会いを振り返り、「カローラは、品質、耐久性、信頼性、いつまでも価値があるクルマの代名詞であったし、これからもそうあり続けます。セラトゥライさんがカローラと素晴らしいカーライフを送ってきたお話を伺い、とても感動しました。カローラのような特別な車の生産に携わる従業員にとって大変名誉なことです」と語った。
1日あたり約300キロから350キロもの距離を走行していたセラトゥライさんは、カローラの安全性だけでなく耐久性も気に入っていると話す。2013年8月に新しく買い替えた赤色の2013年式カローラも、数か月ですでに約2万キロ走行した。セラトゥライさんは毎日、ケベック州のブロンプトンの家から、彼がオーナーであるオンタリオ州のオレンジビルの自動車学校まで通勤して、自動車学校では終日そのカローラで生徒に運転を教えている。
セラトゥライさんがカローラとカーライフを楽しんでいる様子に影響を受けて、他の教官3人もカローラを購入した。今(2013年当時)では全員がカローラを6~7年間愛用しており、それぞれ4~50万キロも走行している。自動車学校の生徒たちもセラトゥライさんの走行距離メーターの数字に驚き、最初に購入する車はカローラが良いと考えるようになるそうだ。
約100万キロも走行できた秘訣を尋ねると、セラトゥライさんは「日常点検を徹底することですね。私は必ずトヨタのディーラーでメンテナンスを受けていました。他のところで受けていたら、こんなに長く走行することはできなかったかもしれません」と話す。
カナダトヨタの副社長(当時)のトニー・ケリーはこれを聞き、「ディーラーサービスの素晴らしい成果だと思います。約100万キロという驚くべき走行距離は、トヨタで訓練を受けたサービスエンジニアがトヨタ車の修理や整備にとって非常に重要であることを示していると思います」と話した。
セラトゥライさん自身は、2001年式カローラで100万キロも走行するとは思いもよらなかったそうだ。走行距離が50万キロに到達したとき、「あと10万キロは走ろう」と決意したが、その目標に到達した後も、タイヤ交換以外に何もしなくても、問題なくカローラは走り続けた。
12年間乗り続けたあと、セラトゥライさんは、とうとう買い換えを決めた。
「本当は新車に変える必要はなかったんです。50万キロを走行してからも、あっと言う間に次の50万キロに到達しましたしね」と笑いながら話す。最新技術が搭載されて、居住空間も拡大するなど快適になった新しいカローラを気に入っていると言うセラトゥライさんは、「でも、大切にしてきた2001年製カローラにもう乗れないのはさみしい」とも語る。
「でも今のカローラの点検にディーラーに行く度に、かつての愛車を見ることができるんです」
新しいカローラを購入したトヨタのディーラーでは、セラトゥライさんがときおり見に来られるように「100万キロカローラ」を保管している。
「いずれ、今の新しいカローラの走行距離も100万キロに到達するでしょう。これからは、このカローラとともに私も年を重ねていきますよ」
セラトゥライさんは仕事中ずっとカローラを運転しているが、休みの日に家族で旅行に行く際は奥さまの4Runnerでドライブを楽しむのだ。
「妻は弁護士なのですが、職場まで近いから、1万キロ走行するのだって40年くらいかかると思いますよ(笑)」とセラトゥライさんはいたずらっぽく語った。