2016年11月17日

世界のマイカローラストーリー シンガポール編

 

世界のマイカローラストーリー シンガポール編 世界のマイカローラストーリー シンガポール編
2016年11月17日

世界のマイカローラストーリー シンガポール編

世代に渡って愛されるクルマ

ジミー・マイケルとキース・マイケル父子は、家族の最初のクルマであるビンテージカローラ「KE30」へのクルマ愛を親子で共有しています。おふたりの「愛車」への思いを伺いました。

──このカローラを何年くらい乗っているのですか?

ジミー:
30年以上は乗っています。

──もともと、なぜこのクルマを選んだのですか?

ジミー:
当時、良心的な価格で、信頼性のあるクルマということで選びました。キャブレーター付きの燃料噴射もないシンプルな構造の1.3Lエンジンが気に入りました。いまだに毎日運転しているし、快適です。

──このクルマにまつわる思い出を教えてください

キース:
家族全員でどこかに行こうとなると、家族全員が乗り込める上に、クルマがエンストする心配もいりません。前にイーストコーストに行ったときに、初老の男性に「わたしの初めて買った車だ。まだ残っているなんて!」と声をかけられました。たまにクルマのワイパーに、「売る気になったら連絡がほしい」と連絡先の書いたメモが残っていることもありますよ。

──乗り心地はどうですか?

ジミー:
カローラを運転していると、とても満足した気持ちになります。道行く人が親指をたてて「Nice」の合図をしてくれますしね。

キース:
特別なクルマだし、他のクルマとは違うと感じます。他のクルマにも色々乗ってみましたが、カローラは特別。このビンテージ車を、オートマではなく、マニュアルでギア調整するのが好きなんです。実際に運転席に座って見ないとわからない感覚ですね。

──このクルマの好きなポイントはどこですか?

ジミー:
ユニークなところが気に入っています。道を走っていても、こんなクルマは他にはないですし。トヨタのビンテージカローラは、シンガポール西部ではあともう1台しか知りません。

──メンテナンスにかかる費用はどうですか?

ジミー:
通常のクルマにもかかるような、最低限のコスト、たとえばエンジンオイルの交換ぐらいしかかかりません。
パーツに関しては、シンガポールで取り扱う業者がいないため、ジョホールバル(マレーシア)から取り寄せないといけませんが、それもお世話になっている修理業者が入手してくれます。マレーシアには、自動車所有権証(COE)がないため、ジョホールバルのほうがビンテージカーは多いし、パーツも入手しやすいのです。
COE:新車購入権。有効期間を10年とし、使用10年での買い替えを促す政策

キース:
ガソリン代は、毎日通勤に使って、1週間に60~70シンガポールドルぐらいですね。

──カローラへの想いを家族で共有できることについてどう思いますか?

ジミー:
子供たちが私の大切にしているものの価値を理解し、大事にしてくれていることを誇りに思っています。

キース:
私、弟、妹も、今やみんな運転できるようになったので、兄弟全員がこのクルマに乗っていますよ。

──今までに別のクルマを買いたいと思ったことはないのですか?

キース:
一度もありません。結婚して自分の家庭を持った今も、一度も考えたことはないです。私たちは皆、このクルマとともに成長してきたし、もはや「家族」のようなクルマだと思っています。

ジミー:
今でもこのクルマに乗って、家族で出かけます。家族がつながっていることを実感させてくれるありがたいクルマですね。

Source: Always Toyota © 2016 Borneo Motors (Singapore) Pte Ltd and SPH Magazines Pte Ltd.