THEATER PROGRAM
ウィーン世紀末芸術
「美の黄金時代」
グスタフ・クリムトとエゴン・シーレ
~光と影の芸術家たち~
イマーシブアート
※ご鑑賞にはチケットが必要となります。
視覚も、聴覚も、呼吸も、美に奪われる。
日本の文明開化を象徴する港町・横浜。
その歴史的な産業遺構である
山下ふ頭4号上屋に、
「THE MOVEUM YOKOHAMA」が誕生。
音や映像に包まれる没入型芸術体験を
約1800㎡の巨大空間で。
こけら落としを飾る本展では、
混沌と絢爛が交錯する19世紀末の
ウィーンを舞台に、
美と退廃、革新とエロスが織りなす世界を、
圧倒的な音楽と映像でご体感いただけます。
ウィーン・アール・ヌーヴォー建築や
世紀末木工芸の息吹、壮麗な楽曲とともに、
クリムトの主要な名作約170点、
シーレの魂を揺さぶる名作約110点が、
美の極致と耽美の記憶があなたの
感性を深く揺さぶり、
現実を忘れさせる
ウィーン世紀末の旅へと誘います。
Main Exhibition
40min
Gustav Klimt :
The Golden Age
グスタフ・クリムト:黄金時代
クリムトが描いた生命、愛、黄金、死といった人間の本質的なテーマを
音楽、色彩、動き、空間デザインが融合した5つのテーマを通して感覚の旅へと誘います。
観念的な理解を超え、直感と感情に深く訴えかけるクリムトの世界を、
交響曲のように響き合う物語として再解釈する、新たな試みをご体感ください。
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グスタフ・クリムト『美術史美術館の装飾画』
1890-1891年 ウィーン、美術史美術館音と色彩のシンフォニー
19世紀末のウィーンでは、あらゆる形態の芸術が融合した「総合芸術」が追求されました。若きグスタフ・クリムトは帝国ブルク劇場の壁画制作を通じて華々しいキャリアをスタート、やがて象徴派へと転向。初めての大きな転換点を迎えます。
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グスタフ・クリムト『パラス・アテナ』
1898年 ウィーン博物館分離派の革命
クリムトは、ウィーン分離派とともに芸術の自由を宣言。次第に作品も流麗でエロティックな表現へと進化していきました。その過程では伝統的なイメージにも挑み、変わっていく時代にふさわしい、新しい美的・倫理的ビジョンを提示していきます。
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グスタフ・クリムト
『帽子をかぶり羽毛のボアをまとった女』
1910年 個人蔵暮らしに息づく装飾美
クリムトが描く女性の肖像画は、世紀末ウィーンの感性と美学を体現しています。また世紀末の洗練された芸術は、インテリアやファッション、日用品など暮らしのデザインにも広がり、近代的なライフスタイルの基盤となりました。
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グスタフ・クリムト『接吻』
1908年 ウィーン、オーストリア絵画館黄金の時代と象徴的傑作
音楽と黄金に魅せられたクリムトは、象徴的な表現と華やかな装飾美を極めました。『ベートーヴェン・フリーズ』や『接吻』などの代表作では、金箔の輝きと心理的象徴が組み合わさり、観る者を深く引き込む芸術体験を生み出しています。
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グスタフ・クリムト『扇を持つ女』
1917年 個人蔵未完の肖像、旅の終わり
晩年のクリムトは、人間の本質や自然、生と死、そして愛を詩情豊かに探索しています。画風には、ジャポニズムやアール・ヌーヴォーの影響が色濃く表れ、未完成ながらも深い余韻を残す肖像画の数々が、彼の芸術の旅を静かに締めくくっています。
Special Section
12min
Egon Schiele :
In Golden Shadow
エゴン・シーレ:黄金の影で
スペシャルセクションでは、動乱のウィーン世紀末の内なる不安を視覚化した表現主義の世界を、
エゴン・シーレの作品を中心にご紹介します。
シーレ独自の緊張と孤独をたたえた作品をたどる旅。
同世代の芸術家たちとの対話から、クリムトに連なる美学の系譜が解き明かされていきます。
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エゴン・シーレ『トリエステ港』
1907年 個人蔵自然と生命の詩
エゴン・シーレの芸術の旅は、水上の自然の風景画から始まります。穏やかな水面とゆっくり揺れるボートが静かな雰囲気をかもし出し、次第に色彩豊かな家が並ぶ都会の風景へと移ります。
リヒャルト・シュトラウスの音楽をバックに、シーレの目を通じて、家々の繊細な細部や風に揺れる洗濯物を観察します。 -
エゴン・シーレ『自画像』
1911年 ウィーン博物館シーレ、クリムト、ウィーン
エゴン・シーレは、グスタフ・クリムトのお気に入りの弟子で、一緒になってウィーン分離派以降の芸術的転換を主導しました。
この二人は、伝統的な絵画から脱却して、画期的な表現形式を追求し、美的革命の先頭に立ちました。この動きは、世紀末ヨーロッパ全域に広がってゆきます。 -
エゴン・シーレ『踊る人』
1913年 ウィーン、レオポルド美術館不安な自然と内なる象徴
シーレの作品では、自然は装飾的な画風から離れて、きびしく抑制された線で描かれており、そこには内なる不安や心理的緊張が反映されています。
ねじれた枝や、人間の体の凍りついた瞬間は、ちょうど映画のストップモーションのようで、感情が激発する直前の一瞬を捉えています。 -
エゴン・シーレ『座るエディット・シーレの肖像』
1918年 ウィーン、オーストリア絵画館肖像画と表現の解剖学
スケッチ、グワッシュ、油彩画など、さまざまな方法を駆使しながら、シーレは人間の本質に迫ります。
女性らしさや官能に焦点を当てたクリムトとは異なり、シーレは禁欲的で彫刻的なポーズの男性の人物像を通じて、生存の重みや不安を捉えます。 -
エゴン・シーレ『死と乙女』
1915年 ウィーン、オーストリア絵画館死、黄昏(たそがれ)、再生
油彩画では、シーレは濃密な色彩と荒々しい筆致を用いて、象徴主義と表現主義を融合させ、ブルジョワ社会の衰退と人間存在の悲劇を描き出します。
この会場を詩情豊かに締めくくるのは、太陽が沈む夕暮れの風景です。グスタフ・マーラーの曲をバックに、再生と新しい生命の可能性が喚起されます。
テキスト監修
千足伸行(成城大学名誉教授、広島県美術館館長)
インフォメーション
- 名称
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ウィーン世紀末芸術「美の黄金時代」
グスタフ・クリムトとエゴン・シーレ~光と影の芸術家たち~
- 会場
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〒231-0023
神奈川県横浜市中区山下町279-9 横浜山下ふ頭4号上屋 @THEATER - 会期
- 2025年12月20日(土) ~
2026年3月31日(火) - 上映時間
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日曜日~木曜日・祝日
11:00~19:00
金曜日・土曜日・祝前日
11:00~20:00
その他イベント情報
よくある質問
いつまで開催されていますか?
「ウィーン世紀末芸術「美の黄金時代」グスタフ・クリムトとエゴン・シーレ~光と影の芸術家たち~」と「LISTEN.」は2026年3月31日(火)までの予定となっております。
「ウィーン世紀末芸術「美の黄金時代」グスタフ・クリムトとエゴン・シーレ~光と影の芸術家たち~」と、「LISTEN.」の上映される内容は変わりますか?
現会期中の変更の予定はございません。
「ウィーン世紀末芸術「美の黄金時代」グスタフ・クリムトとエゴン・シーレ~光と影の芸術家たち~」の上映時間は何分ですか?
およそ60分を予定しています。
入場に関して制限はありますか?
年齢制限は設けておりませんが、小学生以下の方だけでのご来場・体調不良・泥酔状態でのご入場はお断りしております。
子供だけでも入場できますか?
小学生以下の方のご利用の際には、必ず18歳以上の保護者様が同伴の上、お楽しみください。
注意事項
ご来館前には必ずご一読ください。
チケット購入時の注意事項
- チケットに記載の上映開始時間の15分前より、ご入場いただけます。
- 各種割引料金(学生、障がい者)でご購入されたお客様は、入場時に学生証や障がい者手帳など、ご本人様確認ができる証明書をご提示いただく場合がございます。ご提示いただけない場合、ご入場をお断りする場合がございますので、必ずご持参ください。
- チケットに記載された上映時間を過ぎた場合、原則としてご入場いただけません。また、いかなる理由においても、ご来場されなかった場合の返金・振替はいたしかねますので、予めご了承ください。
- ご入場時、電子チケットまたは紙チケット(印刷したもの)をご提示ください。チケット認証後、ご入場となります。電子チケットをご利用のお客様は、スマートフォンの充電を十分に行い、安定した通信環境でご提示ください。
- 本展のチケットは、営利目的での転売(インターネットオークション、フリマアプリ等での出品を含む)を固く禁じます。転売されたチケットでのご入場はできません。万が一、転売行為が発覚した場合、該当チケットは無効となり、ご入場をお断りする場合がございます。その際の返金はいたしません。
ご来場時の注意事項
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会場でのお支払いは、以下のキャッシュレス決済のみご利用いただけます。
※現金でのお支払いはできませんので、予めご了承ください。
クレジットカード(VISA・Mastercard・JCB・American Express・Diners Club・Discover・UnionPay(銀聯))/コード決済(Smart Code™・AliPay+・WeChat Pay・PayPay・楽天ペイ・d払い・AEON Pay)
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館内における体験について
- 光の刺激が強い場所や、暗い場所がございます。
- 作品の特性上、光の点滅/点灯、大きい音、アロマによる香りなどの演出がございます。
- 保護者の方は、お子さまの様子に注意を払ってください。
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下記に該当する方はご注意願います。
・光刺激で筋肉のけいれんや意識の喪失などを引き起こしたことのある方
・閉所/暗所・高所に対して極度に恐怖を感じる方
・動悸/息切れ、その他、体力面や体調面に不安がある方
・妊娠中、または妊娠の可能性がある方
・子供を抱っこしている方
・過度にかかとの高い靴(ハイヒール/ピンヒール/厚底靴など)を着用の方
禁止事項
- 光る靴・光るブレスレット・サイリウムなど他のお客様の鑑賞に影響があるものを身に着けての入場
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プロジェクター、センサー、ライト、その他機材には、
作品維持ならびに安全のため絶対にお手を触れぬようお願いいたします。
そのほかの注意事項
お問い合わせ
THE MOVEUM YOKOHAMA 事務局
info@the-moveum-yokohama.jp
【受付・回答時間】
メール受付時間:24時間
事務局回答時間:
月曜日~金曜日 12:00~17:00
※祝日除く。
※いただいたメールには営業時間内に
順次対応いたします。
※内容によりご返信まで
数営業日いただく場合がありますので、
あらかじめご了承ください。
※本件のお問い合わせは
業務委託先で対応しております。