2016年11月21日

世界のマイカローラストーリー イギリス編

 

世界のマイカローラストーリー イギリス編 世界のマイカローラストーリー イギリス編
2016年11月21日

世界のマイカローラストーリー イギリス編

40年ぶりに戻ってきた3代目カローラ・デラックス

 カローラは、2007年に「オーリス」に車名が変わってからイギリストヨタの販売モデルでは無くなったが、現在でも何千台もの中古のカローラが、信頼性の高いモビリティとしてイギリス国内で販売されている。

 そのなかでも、グレイム・カルビンさんの“中古車”、3代目「カローラ・デラックス」は特別だ。元々はカルビンさんが買ったクルマ。一度はカンブリア在住の夫婦に買い取られ、2013年に約40年ぶりにカルビンさん一家のもとに戻ってきたのだ。

グレイム・カルビンさんの1977年 カローラ・デラックス

「最強のファミリーカー」として売り出された3代目カローラは、総合性能、高い品質・信頼性により世界中で人気を博し、生産を開始したその年にすぐにベストセラーカーとなった。

 当時、カローラの仕様は競合車よりも充実していて、顧客の満足度も高かった。ラジオやリヤガラスヒーター等が標準装備されたのに加え、トランク内には工具セット等の付属品も備わっていた。エントリーカーであっても、様々なアイテムを思い切って全車標準装備するという考え方は、今日のトヨタにも受け継がれている。

 カルビンさんが最初に購入してから40年近く経った今でも、カローラは問題なく走り続けていて、まさにトヨタ車の品質の高さを象徴している。今のクルマの性能や装備から言えば平凡かもしれないが、3代目カローラには力強い1200ccエンジンや4速ギアが搭載され、イギリス北部湖水地方の曲り道でもスムーズなドライブを楽しむことができる。

 カルビンさんは「このカローラは、すべての部品がクルマに合わせて細かく設計されているんですよ。ワイパーブレードのゴムの部分には実は『トヨタ』と刻まれているんです」と魅力を話す。細部にまでこだわって設計されて生まれた頑丈なカローラは、「品質と信頼のトヨタ」の象徴として、お客様の期待に応え続けている。