2017年08月04日
4代目プリウス 2015-
2世代目から3世代目は、大きくデザインを変えないモデルチェンジだった。しかし、今回の4代目は「トライアングルシルエット」は継承しながらも、重心を下げてアグレッシブなデザインにチェンジ。40.8km/L(JC08モード)の燃費を達成しながらも走りの良さも追求した“攻めのモデルチェンジ”となった。
機能と遊び心を融合したエモーショナルなデザイン
一目でプリウスとわかる、機能が直感でわかることの追求
─“ICONIC Human-tech”というコンセプト─
目指したのは人の感覚に美しく訴えかけるクルマ。その指針となったのが、“ICONIC Human-tech”という思想です。エクステリアは、TNGAにより大幅な低重心化を実現。更にトライアングルシルエットの進化などにより、世界トップレベルのCd値(空気抵抗係数) : 0.24※の実現にも貢献しています。
またインテリアは、プリウスのDNAでもある「遠方表示・手元操作」を基本に直感的なインターフェースを追求。これまでにない先進的なデザインとしました。
※数値はトヨタ測定値
乗り心地、使い心地への飽くなきこだわり
─おもてなしの心が生んだ居住性と操作性─
シートは、座面の部位によってクッションパッドの素材や厚みを調整。座骨に集中しがちな圧力が周囲に分散し、ロングドライブでも疲れにくいのが特徴です。
また、直感的な上下操作で行えるエアコンの温度・風量調節スイッチや、配色と形状で機能をゾーン分けしたステアリングスイッチなど、視線移動の少ない、安全・快適なドライブを細部まで追求しています。
3つの色を新開発
─まったく新しいボディカラー─
アルミの反射層に顔料の透過層を重ねる最新技術によって、強い反射と鮮やかな赤を実現した「エモーショナルレッド」。ボディ表面の温度上昇を抑える遮熱効果を付与した「サーモテクトライムグリーン」。先進性とプレミアムな印象を併せ持つ「スティールブロンドメタリック」の3色を新開発しました。
毎日のドライブがもっと楽しくなる気持ち良さ
ドライブを更に快適にする静粛性の向上
─エンジン音を打ち消す工夫─
走行時の静粛性を高めるためにエンジンの低振動・低騒音化を図るとともに、更にその音が車室内へ入らないように、エンジンルーム内の壁を充実させ、高性能な遮音吸音材を使用。
また、エンジンルームと運転席の間には、エンジン音の主成分である周波数の音を打ち消す、穴の開いた遮音材を新採用しています。
あらゆる路面に対して上質な走りを実現するために
─高剛性ボディとショックの少ないサスペンション─
環状構造の骨格やLSW※・構造用ボディ接着剤の採用などにより、ボデイ剛性が従来型から約60%UP。快適な乗り心地と優れた操縦安定性だけでなく、静粛性や安全性にも貢献しています。
また、リヤにはダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用。ショックの少ない優れた乗り心地や、気持ちの良いコーナリングを実現しました。
※LSW : Laser Screw Welding(レーザー照射によるボディ接合技術)
社会に安全と安心をもたらすクルマへ
予防安全&衝突安全性能の向上
─Toyota Safety Sense P&最新GOAボディ─
Toyota Safety Sense P※1を採用し、予防安全性能を高めるとともに、最新の衝突安全ボディGOA※2の採用により衝突安全性能も向上させています。
※1 Aプレミアムシリーズ、Aシリーズに標準装備。Sシリーズ、Eにメーカーオプション。
※2 GOA : Global Outstanding Assessment(クラス世界トップレベルを追求している安全性評価)
停電などの非常時にも活用
─アクセサリーコンセント(非常時給電システム)─
家庭用と同じコンセントを車内2カ所に設置。パソコンなどの電気製品に対応し、走行中に使用できます。また、停電などの非常時にも活用できる非常時給電システムを新設しています。
あらゆる技術を結集し、世界No.1※1の低燃費を実現
プリウスに下された大きなミッション[40.8km/L※2]
─その実現を支えたエンジン最大熱効率40%の達成─
吸気ポート変更によるタンブル比の向上と、クールドEGR※3(排出ガス再循環)の流入量アップによる燃焼改善などにより、燃焼効率が大きく進化。ガソリンエンジン世界トップレベルの最大熱効率40%を実現するなど、燃費性能を飛躍的に高めています。
※1 2015年12月現在。ガソリン乗用車(除くプラグインハイブリッド車)。トヨタ調べ
※2 Eの場合。その他の2WDグレードは37.2km/L。E-Fourグレードは34.0km/L
※3 EGR : Exhaust Gas Recirculation
一つひとつの部品を「賢く」「小さく」「無駄なく」改良
─コンパクトに生まれ変わったハイブリッドシステム─
4代目となるプリウスの重要な開発テーマは、ハイブリッドシステムの小型・軽量・低損失化。新巻線方式にうよる高出力密度化を実現した高回転モーターや、モーターを複軸配置化したトランスアクスル、パワーコントロールユニットのトランスアクスル直上への搭載など、あらゆる技術を結集させ、燃費向上とスペースの有効活用を実現しました。
DATA
燃費 (JC08モード走行) |
2WD(Eグレード) | 40.8km/L |
---|---|---|
2WD(Eグレード以外) | 37.2km/L | |
E-Four※ | 34.0km/L | |
車両寸法 | 全長 | 4,540mm |
全幅 | 1,760mm | |
全高[2WD] | 1,470mm | |
全高[E-Four] | 1,475mm | |
ホイールベース | 2,700mm | |
税込価格 | 2,429,018円~3,394,145円 |
- 燃費は国土交通省審査値です。
- 価格はメーカー希望小売価格。北海道・沖縄のみ価格が異なります。
- 価格にはオプション価格・リサイクル料金は含みません。
世界に“4つのFUN”をもたらすBeautiful Hybrid
4代目となる新型プリウスは、TNGA※というクルマづくりの構造改革により、プラットホームをはじめとするすべてを「ALL NEW PRIUS」として開発しました。開発コンセプトは「Beautiful Hybrid(美しい地球・美しいクルマ)」。美しいクルマが美しく走り、それが美しい地球をつくり上げる。その想いを一つひとつの部品に込めています。
その新型プリウスを通してお客様に提供したいことは「笑顔」です。「かっこいい」「走りがいい」「社会にいい」「環境(燃費)性能がいい」この“4つのFUN”で、環境車として人や社会に優しい存在となり、美しいクルマとして存在することを願っています。
※ Toyota New Global Architecture。パワートレーンユニットとプラットフォームを刷新し、一体的に新開発することにより、クルマの基本性能や商品力を飛躍的に向上させる