Station Wagon

1967

ランドクルーザー(50系)

ランドクルーザー(50系)

1967年8月、ホイールベース2,650mmの4ドアバン(FJ45V)に代わるモデルとして、ホイールベースを2,700mmとしたシャシーに、全く新しい、独自のデザインを持つ本格的ステーションワゴン「FJ55」を発売した。日本国内ではバン(商用車)として設定したが、主要市場である海外向けには乗用車として設定した。

バックドアは、ガラス窓を下げてから手前に引き倒して開くタイプ、または観音開きタイプの2種類を用意。パワートレーンは、125HP(1969年から130HP)を発揮する6気筒3.9リッターのガソリンエンジン(F)と2速トランスファー・3速MTの組合せ。1975年1月、日本国内向けは排ガス規制対応のため、直列6気筒4,230cc135HPエンジン(2F)・4速MTのFJ56Vに切り替えた。

1980

ランドクルーザー(60系)

ランドクルーザー(60系)

1980年8月に発売した、55系の後継モデル。海外向けはステーションワゴンだが、日本国内向けはバン(商用車)カテゴリーで販売。外観を一新し、ガソリンエンジンは排気量を4.2リッターに増やして性能向上した2F型と、新たに3.4リッターディーゼルエンジンを搭載。フロントシートをベンチタイプから最適な運転姿勢をとれるセパレートタイプに変更し、乗車定員は従来の6名から5名となった。エアコンやパワーステアリング、ファブリックシートなども用意したことで、広く個人ユーザーにも支持された。

2年後には、6気筒3,980ccの2H型ディーゼルを追加。後期にはターボやEFIなどのハイパワーエンジン搭載モデルも追加。オートマチックトランスミッション、デフロックなどの機能も次々に設定した。

1989

ランドクルーザー(80系)

ランドクルーザー(80系)

1989年10月に発売した、60系の後継車。このモデルからステーションワゴン(乗用車、8名乗り)仕様も設定。北米や豪州を中心とする海外市場での商品力を強化するため、ボデーを全長4,970mm、全幅1,930mmとひとまわり大型化し、スタイルも仕様・装備も高級SUVとしての性格を強めた。

エンジンは当初、ワゴンに直列6気筒4リッターガソリンを、バンには新規開発の直列6気筒4.1リッター自然吸気/ターボディーゼルを搭載。機構面では、リジッドアクスル式サスペンションのスプリングをリーフスプリングから乗り心地にすぐれるコイルスプリングに変更し、上級モデルにはセンターデフ付のフルタイム4WDを採用。1992年8月には、ガソリンエンジンを直列6気筒4.5リッター24バルブの215PSユニットに変更。高級SUVでありながら極めて過酷な自然環境下で発揮される、高い性能と耐久性は広く世界で支持された。

1998

ランドクルーザー(100系)

ランドクルーザー(100系)

1998年1月に発売した「ランドクルーザー80」の後継モデル。「100」では、4WDとしての基本性能の向上に加えて、高級4WDとしてのプレステージ性も高めた。5ドアのワゴンボデーは、これまでと同様にセパレートフレーム構造を採用し、ボデーサイズを大型化して室内寸法の拡大も図った。

エンジンは、ワゴン用に235PSを発揮する、V型8気筒DOHC32バルブ4,663ccガソリンユニット(2UZ-FE)を新開発。これに4速オートマチックのECT-iを組み合せ(2002年8月に5AT化)、副変速機付フルタイム4WDで駆動。バンには205PSを発揮するL6・24バルブ4.2リッター直噴FFIディーゼルターボ(1HD-FTE)を搭載。

フロントサスペンションは、「80」のリジッドアクスル式に代えてダブルウィッシュボーン/トーションバー独立式を採用し、トップモデルの“VXリミテッド”には、油圧車高調整機構(AHC)とスカイフックTEMSとを合わせた新システムをオプション設定。また、ステアリングは新たにラック・アンド・ピニオン式とした。ブレーキは、前後ともベンチレーテッド・ディスクで、油圧ブースターを新採用した。

1998年12月、最上級グレードの“シグナス”を発売した。

2007

ランドクルーザー(200系)

ランドクルーザー(200系)

2007年9月に発売した、100系の後継車。ボデーサイズは全長60mm、全幅30mm拡大した。セパレートフレーム構造のプラットフォームを一新し、剛性、耐久性、衝突安全性能、室内の快適性を向上。

エンジンは、V8・4.7L 2UZ-FEガソリンエンジンをベースに、新たに吸気VVT-iを採用するなどして、出力を39kW(53PS)増強。岩石路、砂地路、急坂路などで、極低速を自動的に維持する世界初のクロールコントロールと、走行状況に応じて、前後の駆動力配分を瞬時に選択し、スムーズで安定した走りを可能とする新開発のトルセンLSD付トランスファーを標準装備している。優れた走破性を備える高級SUVとして、100カ国以上で販売。北米では「レクサスブランド」の最高級SUVであるLXシリーズの3代目であり、エンジンは5.7リッター・ガソリンを搭載する。

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