ステークホルダーへの技術紹介を通じた仲間づくりと、トヨタの技術資産の記録を目的に「トヨタテクニカルレビュー(TTR)」を発行しています。2023年(Vol.69)より、発行頻度を年1回から年2回に変更しました。
目次
特集「トヨタが取り組むサーキュラーエコノミーとは」
- サーキュラーエコノミーへの取り組み
大量生産、大量消費、大量廃棄を前提としたリニアエコノミーから資源や製品の循環を前提としたサーキュラーエコノミー(Circular Economy : CE)への転換が世界規模で始まっている。トヨタでは過去から自動車リサイクルに対する取り組みを脈々と続けてきているが、このような昨今の動きに対応すべく、クルマや部品を「より長く使う」、「より効率的に使う」、「廃棄物を出さない」を目指してさらなる取り組みを始めている。今回の特集では現在の取り組みの概要や今後の方向性を中心に紹介する。 - 易解体の取り組み
トヨタは自動車の長期使用や循環性に配慮した設計を実践してきている。そのなかで、本稿では自動車の修理や使用済み自動車からの部品取りにおける易取り外し性と、使用済み自動車の易解体性に配慮した設計の取り組みについて紹介する。これらの「易解体」の取り組みは、修理工数や分解・解体工数等の削減に寄与し、製品の長期使用、部品のリユース・リファービッシュ、材料のリサイクルを促進するための素地を提供する。 - 材料循環の取り組み
トヨタはサーキュラーエコノミーの実現に向け、クルマの循環・材料の循環・基盤づくりを中心に実践してきている。本稿ではアルミ・磁石・樹脂のリサイクルの現状と課題に触れながら、トヨタの取り組みについて紹介する。 - 電池循環の取り組み
トヨタは世界最大の電動車メーカーであり、これまでに2,000万台を超える電動車を世の中に送り出してきたとともに、電池循環にも取り組んできた。本稿では欧州電池規則の概要、電池の適正処理に関する自動車業界の取り組み、電池の循環利用に関する取り組みを紹介する。
論文/解説
- TOYOTA LAND CRUISER "250" SERIES
ランドクルーザーは、このクルマだからこそ行き来できる場所での人の命や暮らしを支えてきた「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」を追求しており、70数年にわたり、世界中のお客様に育てられ・鍛えられてきたトヨタを代表するモデルとして長くご愛顧いただいている。"250"シリーズはランドクルーザーの中核モデルとして、質実剛健を追求し、お客様の生活と実用を支えるという原点に回帰させた。本稿では"250"シリーズの商品としての狙いと、その実現技術について概説する。
受賞技術概要
社外発表論文一覧
ランドクルーザーは、このクルマだからこそ行き来できる場所での人の命や暮らしを支えてきた「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」を追求しており、70数年にわたり、世界中のお客様に育てられ・鍛えられてきたトヨタを代表するモデルとして長くご愛顧いただいている。"250"シリーズはランドクルーザーの中核モデルとして、質実剛健を追求し、お客様の生活と実用を支えるという原点に回帰させた。本稿では"250"シリーズの商品としての狙いと、その実現技術について概説する。