トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、「トヨタ環境活動助成プログラム」の2018年度助成対象として27件のプロジェクトを決定しました。2000年のプログラム開始以来、19年間で累計387件、世界54の国と地域での助成となります。
このプログラムは、トヨタが1999年に「グローバル500賞*1」を受賞したことを記念し開始したもので、2015年発表した「トヨタ環境チャレンジ2050*2」の「チャレンジ6」“人と自然が共生する未来づくりへのチャレンジ”の一環でもあります。
助成対象テーマは「生物多様性」と「気候変動」として公募し、海外プロジェクト、国内プロジェクト、国内小規模プロジェクトの3つの助成枠において、合計111件の申請がありました。
選考にあたっては、実効性、協働性等を勘案し、1次選考、本選考を経て決定しました。「海外プロジェクト」は“ボリビアの固有種アオキコンゴウインコの保全と地元の畜産業との共生”等10件、「国内プロジェクト」は“隆起サンゴ礁の島から環境保全を考える!地域協働型「喜界島エコフィールドツアー」”等10件、「国内小規模プロジェクト」は“香川県豊島における瀬戸内海国立公園原状回復事業”等7件が助成対象となりました。なお、12月には、本年度の採択プロジェクト代表者出席のもと、東京で助成決定証授与式を開催します。
トヨタでは今後もNPO等への各種支援を通じて、人と自然が共生する未来づくりに貢献していく方針です。
*1 | グローバル500賞(1987~2003年) 国連環境計画(UNEP)が環境の保護・改善に功績のあった個人または団体を表彰する制度。トヨタは世界初の量産型ハイブリッド車の発売等が評価され1999年に日本企業として初めて受賞しました。 |
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*2 |
トヨタ環境チャレンジ2050
トヨタは、持続可能な社会の実現に貢献するために、2050年に向けた新たなチャレンジとして、「トヨタ環境チャレンジ2050」を2015年10月に発表しました。「トヨタ環境チャレンジ2050」は、気候変動、水不足、資源枯渇、生物多様性の劣化といった地球環境問題に対応し、環境負荷を限りなくゼロに近づけるとともに、社会にプラスをもたらすことを目指して、「もっといいクルマ」、「もっといいモノづくり」、「いい町・いい社会」の3つの領域で6つのチャレンジを掲げています。 https://www.toyota.co.jp/jpn/sustainability/environment/challenge2050/ |
2018年度助成対象プロジェクト
分類 | テーマ | プロジェクト名称 | 実施団体 | 実施地域 |
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海 外 プ ロ ジ ェ ク ト |
生 物 多 様 性 |
持続的環境イノベーション PhaseⅡ「ケーンクラチャン森林群 : カレン族のローカル知・伝統知による未来創造PJT」 | 一般社団法人 あきた地球環境会議 |
タイ |
カンボジア・トンレサップ湖の浸水林における火災防止を組み合わせた森林再生 | 一般社団法人 コンサベーション・インターナショナル・ジャパン |
カンボジア | ||
極東ロシア 沿海地方における伐採許可審査の強化による違法伐採の防止 | 公益財団法人 世界自然保護基金ジャパン |
ロシア | ||
ボリビアの固有種アオキコンゴウインコの保全と地元の畜産業との共生 | 一般社団法人 バードライフ・インターナショナル東京 |
ボリビア | ||
バングラデシュ国テクナフ半島の住民によるベンガル湾岸資源保全とSDG14の達成 | ラムサールセンター | バングラデシュ | ||
インドネシアの国立公園との境界に住む小規模コーヒー生産者と行う生物多様性保全 | レインフォレスト・アライアンス | インドネシア | ||
ケニア国ケリチョー郡半乾燥地域の小学校とコミュニティでのアグロフォレストリー普及 | 特定非営利活動法人HANDS | ケニア | ||
国へのギフト : 生物多様性、生息地、環境教育のための荒廃した放牧地の復元 | Landcare Australia | オーストラリア | ||
気 候 変 動 |
フィリピンにおけるココナツ農家のアグロフォレストリーへの転換を通じた気候変動対策 | 特定非営利活動法人 ヘルピングハンズアンドハーツジャパン |
フィリピン | |
ブラジル インディオ(先住民)カヤポ族の消防団による消火・防災活動事業 | 特定非営利活動法人 熱帯森林保護団体 |
ブラジル | ||
国 内 プ ロ ジ ェ ク ト |
生 物 多 様 性 |
芦田川きれい☆きれいプロジェクト「芦田川 水辺の学び舎」 | 芦田川環境マネジメントセンター | 日本 |
宮城県名取市の強靭な海岸防災林再生に向けた長期保育活動の実践と人材育成 | 公益財団法人オイスカ | |||
隆起サンゴ礁の島から環境保全を考える!地域協働型「喜界島エコフィールドツアー」 | 特定非営利活動法人 喜界島サンゴ礁科学研究所 |
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中学生を対象としたESDプログラム「きく・かく・えがく~東京のふるさと・自然公園~」 | 特定非営利活動法人 共存の森ネットワーク |
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昆虫の棲める故郷作り | 特定非営利活動法人 自然とオオムラサキに親しむ会 |
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マタギプロジェクトの推進 : 野生獣皮生産者と皮革業者の情報交換プラットフォーム構築 | 一般財団法人 地球・人間環境フォーラム |
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隠岐の島におけるヤマネの総合的研究から生物多様性の保全及び生物多様性保全教育の実践 | ニホンヤマネ保護研究グループ | |||
ニホンミツバチと森をつくるビーフォレスト・プロジェクト | ビーフォレスト・クラブ | |||
八王子・森育の里づくりプロジェクト~里山資源の利活用の手引きづくりとその実践~ | 特定非営利活動法人 森のライフスタイル研究所 |
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海の環境保全活動を行ない、海のプラスチックの、自然生態系環境負荷を軽減する。 | 一般社団法人 E.Cオーシャンズ |
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国 内 小 規 模 プ ロ ジ ェ ク ト |
生 物 多 様 性 |
町の天然記念物チョウセンアカシジミ保護!高畑牧野から広げる里のデワノトネリコ雑木林づくり | 岩手山麓自然学校 | |
さくら サクラ 桜 未来へつなごう笑顔満開 | 特定非営利活動法人 樹木研究会こうべ |
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長野県安曇野における絶滅危惧種オオルリシジミ分布拡大のための協働プロジェクト | 信州生物多様性ネット きずな | |||
香川県豊島における瀬戸内海国立公園原状回復事業 | 特定非営利活動法人 瀬戸内オリーブ基金 |
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子どもたちが裸足で遊べる干潟づくり | 多摩川とびはぜ倶楽部 | |||
すべては次世代の子どもたちのために | 奈良・人と自然の会 | |||
飯盛川沿い緑化植樹事業 | 特定非営利活動法人 一二三富の会 |
- プログラム詳細についてのお問い合わせ
- トヨタ環境活動助成プログラム事務局
- tmc-ecogrant@g500.jp
- URL
以上
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