トヨタ自動車(株)は、エスティマハイブリッドをマイナーチェンジし、全国のトヨタ店(大阪地区は大阪トヨペット)ならびにトヨタカローラ店を通じて、7月30日より発売した。

エスティマハイブリッド“G Selection”(7人乗り)<オプション装着車>
エスティマハイブリッド“G Selection”(7人乗り)<オプション装着車>

今回のマイナーチェンジでは、ハイブリッドシステムTHS-C*1をさらに進化させ、加速性能を向上させるとともに、環境性能でも10・15モード走行で18.6km/L(従来型 18.0km/L、国土交通省審査値)の低燃費を実現している。

また、フロントのバンパーやグリル、リヤのコンビネーションランプやガーニッシュなどの意匠変更、新外板色4色の設定により、さらに先進的で洗練された外観とするとともに、新シート表皮、新内装色の採用などにより、質感・高級感を向上させた内装としている。

さらに、万一の歩行者との衝突時の、歩行者の頭部および脚部への衝撃緩和に一段と配慮した歩行者傷害軽減ボディや、ISOFIX*2に対応したトップテザー付チャイルドシート固定専用のアンカーなどにより、先進の安全性能を追求している。

このほか、新情報ネットワークサービス「G-BOOK」への対応が可能なDVDボイスナビゲーション付ワイドマルチAVステーションや、DVDプレーヤー、9スピーカー、後席9型液晶ワイドディスプレイなどを採用したエスティマハイブリッド・シアターシステムを新設定している。あわせて、車両前方の左右および車両前方直下の状況を表示するブラインドコーナーモニターを新設定するなど、最新の機能を備え、装備を一段と充実させている。

同時に、ウェルキャブ(メーカー完成特装車)についても、ベース車と同様の改良を施すとともに、シートリクライニングの電動化など機能性を向上させ、同日より発売した。

なお、月販目標台数は600台を予定している。

*1
THS-C
TOYOTA Hybrid System-CVT
*2
ISOFIX
誤使用防止、車両適合性の向上、取付方法の国際的な統一を目的としたISO(国際標準化機構)規格のチャイルドシート固定方式

車両概要

  1. 一段と進化させた環境性能

    10・15モード走行で18.6km/L(従来型18.0km/L、国土交通省審査値)の低燃費を実現

    • モーターによる走行領域を拡大するなど、ハイブリッドシステムTHS-Cのエンジン、モーターの駆動力を一段と効率よく活用
    • 電気式4輪駆動システムE-Fourによる4輪からの制動エネルギー回収領域を拡大
      • ブレーキ時の、油圧ブレーキとモーターによる回生ブレーキの協調制御領域を拡大
      • アクセルOFF時の、エンジンを停止しモーターによるエネルギー回生に切替える車両速度を従来より高め、制動エネルギー回収量を増大
    • ハイブリッド用バッテリーの内部抵抗や、オイルポンプモーターの消費電力の低減など、エネルギー損失を抑制
    • 世界初となる新開発のモーター内蔵式2Wayコンプレッサーを搭載
      エンジン運転中はエンジンで、エンジン停止中は内蔵モーターでエアコンコンプレッサーを駆動させることで、エアコン使用時の燃費を約15~20%(社内測定値)向上。同時に、エンジン停止中の快適性を向上
  2. さらに向上した動力性能
    • ハイブリッド用バッテリーの高出力化により、モーターアシスト量を増大させることで、発進時のリヤモーター駆動トルク、加速時のリヤモーターアシスト範囲・頻度を拡大し、加速性能を一段と向上
    • VVT-iに、従来よりアクセル開度の低い状態からエンジントルクを高める制御を採用し、加速性能を一段と向上
    VVT-i
    Variable Valve Timing-intelligent(連続可変バルブタイミング機構)
  3. 先進的で洗練されたスタイリング、質感・高級感を向上させた内装
    • ランプ周りにメッキを施し、より存在感のあるデザインとしたヘッドランプ、テール&ストップランプに視認性を高め省電力に寄与するLEDを採用したリヤコンビネーションランプに一新
    • フロントバンパーは、ワイドな印象を与えるコーナリングランプを組み込んだ伸びやかなデザインに変更
    • フロントグリルは、メッキを施すとともにエンブレムを新設し、高級感を演出
    • 外板色には、ホワイトパールマイカ、ライトグリーンメタリック、ダークブルーマイカ、ペールブルーマイカメタリックの新色4色を設定
    • シート表皮は、標準グレードはトリコットニット、“G Selection”はジャカードモケットに変更
    • 内装色は、標準グレードは落ち着きのあるダークグレー、“G Selection”は明るく高級感あふれるアイボリーに変更
    • LED照明使用の新意匠ブルーグラデーションオプティトロンメーターに、省燃費運転の参考となる瞬間燃費計を設定
  4. 一段と充実した先進の安全装備
    • 歩行者傷害軽減ボディを新採用
      ボンネット、フロントバンパーに衝撃吸収構造を新採用し、万一の歩行者衝突の場合、頭部および脚部への衝撃を緩和
    • ISOFIXに対応したトップテザー付チャイルドシート固定専用のアンカーをセカンドシート左右席に標準装備
  5. 最新の機能を備えた各種装備
    • ワイドマルチAVステーションを充実(標準グレードに標準装備)
      MDLP(Mini Disk Long Play mode)対応の音楽用MD再生機能を新採用
    • エスティマハイブリッド・ライブサウンドシステムを充実(標準グレードにオプション設定、“G Selection”に標準装備)
      新情報ネットワークサービス「G-BOOK(2003年8月よりサービス開始)」への対応機能を追加したDVDボイスナビゲーション付ワイドマルチAVステーションを採用
    • ダイナミックなサウンド&ビジュアルが楽しめる先進AVシステムのエスティマハイブリッド・シアターシステムを新設定(“G Selection”にオプション設定)
      DVDプレーヤー、高音質9スピーカー、後席9型液晶ワイドディスプレイ(リモコン付)を採用
    • ブラインドコーナーモニター(フロント直下モニター付)を新設定(G-BOOK対応DVDボイスナビゲーション付ワイドマルチAVステーションとセットオプション)
      見通しの悪い交差点やT字路などでの車両前方の左右および車両前方直下の状況を画面に表示
    • レーダークルーズコントロール(“G Selection”にオプション設定)
      レーザーレーダーセンサー、ヨーレートセンサーおよびステアリングセンサーなどにより先行車と走行レーンを判断し、走行速度に応じて先行車との車間距離を維持するよう制御
    • IR(赤外線)カットガラスをフロントウインドシールドに新採用
      従来のUVカットに加え、IR(赤外線)カット機能を追加することで、日射による素肌への刺激を低減するとともに、ステアリングホイール等の温度の上昇を一段と抑制
    • ステアリングスイッチを新設定
      ステアリングホイールから手を離すことなくオーディオのスイッチ操作が可能
    • パワースライドドアを助手席側に加え運転席側にも設定
    • 運転席パワーシート(スライド・リクライニング・上下アジャスター)を“G Selection”に標準装備

メーカー希望小売価格

(消費税は含まず、単位 : 千円)
  駆動システム 定員 価格
エスティマハイブリッド THS-C+E-Four 8人 3,350
7人 3,380
  “G Selection” 8人 3,800
7人 3,830

ウェルキャブ メーカー希望小売価格

(消費税は非課税、単位 : 千円)
  ベースグレード 駆動システム 定員 価格
助手席リフトアップ
シート車
エスティマハイブリッド THS-C+E-Four 8人 3,610
“G Selection” 3,900
サイドリフトアップ
シート車(標準タイプ)
エスティマハイブリッド 7人 3,640
“G Selection” 4,090
サイドリフトアップ
シート車(脱着タイプ)
エスティマハイブリッド 3,780
“G Selection” 4,230
北海道は59千円高、沖縄は32千円高

以上

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