トヨタ自動車(株)は、21世紀の世界のモビリティを念頭におき、そこでの新しい理想形を追求した新型2ボックス車「ヴィッツ*1」を開発し、全国のネッツトヨタ店を通じて本日より一斉に発売した。
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- ヴィッツU 3ドア
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- ヴィッツU 5ドア
ヴィッツは、大人4人が快適に過ごせる室内空間と優れた基本性能を、社会との調和を図るミニマムサイズで具体化した、コンパクトクラスのワールドワイドなベンチマークを提案する新型車である。
その開発では、プラットフォームをはじめ、エンジン、トランスミッション、サスペンションという基本コンポーネントを全て新設計し、コンパクトサイズでありながら広く多用途に使える室内、爽快な走り、卓越した安全性を実現するとともに、コンパクトサイズのメリットをさらに拡げる徹底した軽量・低燃費設計により地球環境を考えた省資源、省エネルギーを追求した点に特長がある。
また性能追求の一方、価格はよりお求めやすい設定としている。
- 居住性・乗降性・操作性に優れた乗員空間を確保しつつ、省資源・省エネルギー、排出ガス浄化そして交通環境に配慮しボディサイズのミニマム化を図った21世紀のモビリティをリードするベストパッケージの追求
- ショート&トールながら優れた空力特性を達成した高品質で存在感あるエクステリアと、情感のある造形に機能性・快適性を調和させた先進的インテリア
- トルクフルかつクラストップの軽量化を実現した新開発BEAMS*21SZ-FE(1リットルVVT-i*3)エンジンをはじめ、新設計のトランスミッションやシャシーそして軽量高剛性ボディによる、市街地はもとより高速道路においても爽快な走りの実現
- 1リットルクラストップの低燃費20.5km/リットル[3ドア オートマチック車(10・15モード)]を実現しCO2削減を図るとともに、全車新排出ガス規制に先行してCO、HC、NOxを現行規制値に対し70%以上低減、さらにリサイクルのしやすさ、環境負荷物質の低減などによる環境への多面的な配慮
- 視認性に優れたセンターメーターに加え、ABSやブレーキアシストの全車標準装備、40%ラップオフセット前面衝突試験を従来の60km/hから速度を上げた64km/hで実施するとともに、側面衝突についてもさらに進化させたGOA*4の採用によるクラス世界トップ水準の安全性の実現
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車両概要
- 21世紀のモビリティをリードするベストパッケージの追求
乗員空間を第一に考え、フロント及びリヤ席に身長190cm程度の人でも4名が乗車できる空間(乗車定員は5名)を確保したうえで、社会・交通環境に配慮したよりコンパクトなボディサイズを追求
- 乗員空間
- 全長3,610mmの車両サイズに対し、2,370mmのロングホイールベースとしつつ室内高を1,265mmと高くすることで、クラストップの室内空間を実現
- 地上からのヒップポイント高さをフロント席で580mm、リヤ席で610mmに設定し頭部や腰部の上下移動の少ない自然な姿勢での乗降を実現するとともに、人間工学の見地から乗員への負担が少なくより運転しやすい姿勢を追求し、フロアからのヒップポイント高さをフロント席で350mmに設定
- リヤシートは150mmの前後スライドを可能にしたほか、6:4分割可倒機構やダブルフォールディング機構も備え、乗車人数や積載荷物量にあわせたフレキシブルな空間創りが可能(Uグレードに設定)
- 外形
- 充分な乗員空間を確保したうえで、空力特性を考慮した全高(1,500mm)、必要充分なラゲージスペースとコンパクトなエンジンルームを実現しつつミニマムを追求した全長、そして全長に対しワイドな1,660mmの全幅が生み出す、ショート&トールのフォルム
- クラストップレベルの最小回転半径4.3mを実現し、優れた取り回し性を実現
- ボディ形状は、3ドア車と5ドア車の2タイプを設定
- 高品質で存在感あるエクステリアと先進的インテリア
ショート&トールのフォルムを活かしたダイナミックで存在感のある2ボックスエクステリアと、合理的なパッケージにおおらかな造形と機能性・快適性を調和させた先進的インテリア
- エクステリア
- 塊感のあるフード、安定感のあるフロントピラー、4隅に配したタイヤで存在感を強調するとともに、張りのある面質によりクラスを超えた品質感を創出
- ショート&トールのフォルムながら、強く絞り込まれたリヤクォーターと豊かな曲面で構成されたボディ、そして床下の徹底したフラット化によりクラストップの空力特性Cd=0.30を実現
- インテリア
- インストルメントパネルからドアトリムへの勢いよく連なる情感のある造形によりワイド感を演出しつつ、フロント席をやさしく包み込む適度なホールド感も創出
- おおらかでシンプルな形状のシートのほか、上質な表皮材と大胆なツートーン配色により明るく軽快なイメージを演出
- 視認性を高めるためインストルメントパネルの中央にメーター(デジタルまたはアナログ)を配したほか、スイッチ類の操作性や収納スペースの実用性を徹底的に追求
- 快適装備
- 円を基調にしたスイッチや吹き出し口を配したエアコンには、花粉などを除去するクリーンエアフィルターを全車に標準装備するとともに、室内温度、吹き出しモード、風量の設定スイッチを統合し操作をシンプルにした新型オートエアコンをUグレードに採用
- センタークラスターの両サイド部や上部をはじめ運転席膝元に多用途に使用できる収納スペースを設定したほか、コンソール前後へのカップホルダーの設定、上下2分割化した機能的なグローブボックスの採用などにより、優れた収納性を実現
- チルトステアリング、防眩インナーミラーを全車に標準装備
- センタークラスター意匠にインテグレートした専用CD・カセット一体AM/FMマルチ電子チューナー付ラジオをFグレードのDパッケージおよびUグレードに採用
- 爽快な走りの実現
クラス世界トップ水準の基本性能をよりコンパクトなサイズで達成するため、エンジン、トランスミッション、サスペンションを全て新設計するとともに軽量高剛性ボディを採用し、優れた加速性能や静粛性そして軽快なハンドリングを実現
- エンジン 直列4気筒1リットルBEAMS 1SZ-FE型
- 燃焼室のコンパクト化やVVT-iの採用による熱効率の向上、樹脂製等長インテークマニホールドやステンレス製ロングエキゾーストマニホールドの採用による吸排気効率の向上、そしてクランクシャフトのオフセット化などによる各部摩擦損失の低減により1リットルクラストップレベルの豊かな低中速トルクと、1リットルクラストップの傑出した低燃費を達成
- シリンダーブロックは精密鋳造法により、寸法・位置精度を高め薄肉化を可能としたことでボアピッチを短縮したほか、吸排気系に樹脂やステンレスを採用することで、直列4気筒1リットルクラス最軽量となる質量68kgを実現し、爽快な走り、低燃費に寄与
排気量 (cc) |
最高出力 (PS/rpm) |
最大トルク (kg・m/rpm) |
10・15モード走行燃費(km/リットル) | ||||
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オートマチック車 | マニュアル車 | ||||||
PS*1無 | PS有 | PS無 | PS有 | ||||
1SZ-FE | 997 | 70/6,000 | 9.7/4,000 | 20.5*2 | 20.0*2 | 22.5*2 | 22.0*2 |
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*2 | それぞれの代表値 |
- サスペンション
- フロントには、ステアリングギヤをサブフレーム付としたマクファーソンストラット式を、リヤにはトーコレクト機能を備えたイータビームサスペンションを採用し、ジオメトリーの最適化を図るとともに、フロント・リヤともホイールストロークを充分に設定することでフラットで上質な乗り心地と優れた操縦性・走行安定性を実現
- フロントサスペンションは、充分なタイヤ切れ角を確保することなどにより、最小回転半径を短縮しクラストップレベルの車両取り回し性を実現
- リヤサスペンションは、コイルスプリングを下方配置し高さを押さえることで、低床でフラットなラゲージスペースを実現
- トランスミッション
- 1リットル車専用に設計した小型軽量な新Super ECTを採用
- 高効率小型トルクコンバーターや低フリクション機構の採用により伝達効率を飛躍的に高めるとともに、フレックスロックアップシステムを採用しクラストップの低燃費に大きく寄与
- 精度の高いクラッチ油圧コントロールシステムを採用しスムーズでレスボンスの良い変速フィーリングを実現
- シフトストロークの短縮による卓越したシフトフィーリングを実現した小型軽量な新5速マニュアルトランスミッションを採用
- 静粛性
- エンジンには高剛性鋳鉄シリンダーブロックや高剛性クランクシャフトを採用し振動・騒音の発生を源流で抑制
- ボディ骨格間の結合やパネル構成、溶接位置にいたるまでスーパーコンピューターによる解析を活用し、ボディの軽量化と静粛性を高次元で両立
さらにフロントフロアへの曲面化パネルの採用、制振材・吸遮音材の効果的な配置により、クラストップレベルのNVH性能を実現
- 環境への多面的な配慮
充分な乗員空間をパッケージしつつ、ボディサイズは省資源に寄与し道路占有面積も少ないミニマムサイズを追求する一方、1リットルクラストップの傑出した低燃費の実現によるCO2削減や、全車新排出ガス規制に先行してCO、HC、NOxを現行規制値に対し、70%以上低減し排出ガスのクリーン化を追求
- CO2削減と排出ガスのクリーン化
- 地球温暖化の原因とされるCO2削減を念頭に、新設計エンジン、トランスミッションの搭載や徹底した軽量化、空気抵抗の低減により最も燃費の良い仕様では、オートマチック車で20.5km/リットル(10・15モード走行値)、マニュアル車では22.5km/リットル(10・15モード走行値)を達成し、それぞれ1リットルクラストップを実現
- エミッションの低減を図るため、浄化性能に優れた触媒を暖機性・耐久性を考慮しオイルパン直下に配置したほか、各気筒独立燃料噴射制御やVVT-iの採用により、全車2000年10月から適用予定の新排出ガス規制に先行して現行規制値に対しCO、HC、NOxを8万km走行後(社内測定モードによる試験)でも70%以上低減
- 省資源、リサイクルへの対応
- ミニマムなボディサイズの追求、コンパクト化に配慮した新開発基本コンポーネントの採用により、高強度・高剛性ながら全車900kg未満の車両重量とする軽量化を行い、省資源を徹底的に追求
- リサイクル性に優れる熱可塑性樹脂トヨタスーパーオレフィンポリマー(TSOP)を前後バンパー、インストルメントパネル、センタークラスター、ピラーガーニッシュなどの内外装部品に積極的に採用したほか、前後バンパーは上下2分割構造とし、補修時の費用低減と省資源、リサイクル性を追求
- 使用済み車両のシュレッダーダストから再生した高性能防音材RSPP*をダッシュサイレンサーやフロアサイレンサーに採用
- エンジンオイル、クーラントなどの抜き取り性やワイヤーハーネス、シート、エンジンアンダーカバーなどの解体制をそれぞれ向上
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- 環境負荷物質の低減
- ラジエーター、ヒーターコア、ワイヤーハーネス被覆材など、環境負荷物質の鉛を含まない部品を採用
- クラス世界トップ水準の安全性の実現
コンパクトなサイズゆえの扱いやすさに最新技術を結集し事故回避を追求する一方、コンパクトなサイズの中で重量増を抑えつつ、オフセットおよびフルラップ前面衝突試験、側面衝突試験を従来に比べ速度を上げることで衝突安全ボディGOAをさらに進化させるとともに、新たな後面衝突試験も実施し評価することでアクティブ、パッシブ両面から一段と高い安全性を追求
- アクティブセーフティ
- インストルメントパネル上面中央に、運転中の視線移動が少ないセンターメーターを採用するとともに、FグレードのDパッケージおよびUグレードには虚像表示により表示位置を遠視点化することでより焦点が合わせやすいスペースビジョンセンターメーター(デジタル)を採用し、優れた視認性を確保
また高めの着座ポイント、アップライトな着座姿勢とあいまって優れた視界を確保 - 「走る、曲がる、止まる」の基本性能を磨き上げ、高い走行安定性と優れた緊急回避運動性能を確保したうえ、ABSやブレーキアシストを全車に標準装備
- パッシブセーフティ
- 新設計プラットフォームからなる衝突安全ボディGOAは、より重量のある車両との衝突、もしくはより高い速度で衝突した場合の安全性を確保するため、40%ラップオフセット前面衝突試験を従来の60km/hからエネルギーが約14%アップする64km/h、フルラップ前面衝突試験および側面衝突試験を従来の50km/hからエネルギーが約21%アップする55km/hにそれぞれ速度を上げて実施し大幅に進化
- 後面衝突については、50km/hのフルラップオフセット後面衝突試験を余裕を持ってクリアしたうえ、独自に55km/hの50%ラップオフセット後面衝突試験を実施し燃料漏れ防止に加え、生存空間を確保
- ピラーやルーフサイドレールの内装材に衝撃を吸収するリブなどを内蔵することにより、米国の頭部衝撃緩和基準レベルの性能を追求した構造のインテリアを採用
- アンダーボディおよび取付部を工夫することで、前面衝突時のブレーキペダルの室内への突出を制御し、乗員の脚部への衝撃を緩和
- 運転席・助手席に、プリテンショナー&フォースリミッター付シートベルトをはじめ、デュアルSRS*1エアバッグ、点滅式シートベルト非着用警告灯を全車に標準装備
- 前面衝突時、ラゲージスペースに積載した荷物の移動による衝撃から乗員を保護するため、シートバックフレームや取付部を強化したリヤシートを採用
- 被追突時に乗員の首への衝撃を緩和するWIL*2コンセプトを取り入れたシート構造を採用
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操縦性・高速走行安定性により重点を置いたユーロチューンドサスペンションや、専用外板色を採用した、スポーティな「ユーロスポーツエディション」を設定
- フロントおよびリヤサスペンションにスタビライザーを、フロントサスペンション取付部にボディ剛性を高めるブレースを設定したほか、アブソーバーやブッシュ、ばねといった各構成部品への専用チューニングを実施
- フロントおよリヤタイヤ前などに気流の整流効果により、高速直進安定性を高めるスパッツを設定。
- 175/65R14タイヤ&アルミホイールを採用
- 大型シフトレバーノブの採用(マニュアル車)
- 外板には専用色のブラックマイカを設定
- 欧州仕様専用のメッキグリルを採用
販売概要
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- 販売店
- 全国のネッツトヨタ店
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- 月販目標台数
- 9,000台
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- 店頭発表会
- 1月23日(土)、24日(日)
メーカー希望小売価格
グレード | エンジン | トランスミッション | 価格*1 | ||
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3ドア | B | ビジネスパッケージ | 1SZ-FE [直列4気筒1.0リットルガソリン] |
5速マニュアル*2 | 830 |
845 | |||||
F | 928 | ||||
Dパッケージ | 988 | ||||
U | 1,153 | ||||
ユーロスポーツ エディション |
1,253 | ||||
5ドア | B | ビジネスパッケージ | 870 | ||
885 | |||||
F | 980 | ||||
Dパッケージ | 1,040 | ||||
U | 1,205 | ||||
ユーロスポーツ エディション |
1,305 |
*1 | 北海道、沖縄のみ価格が異なる |
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*2 | Super ECT(スーパーインテリジェント4速オートマチック)車は5速マニュアル車に比べ、75千円高。 |
以上