トヨタ自動車(株)(以下トヨタ)は、財団法人省エネルギーセンターが主催する平成15年度第14回省エネ大賞の自動車部門において、全自動アイドリングストップ&スタート機能を導入した「ヴィッツ U“インテリジェントパッケージ”」が経済産業大臣賞を、新世代トヨタハイブリッドシステムTHSII*1を搭載したハイブリッド乗用車「新型プリウス」が資源エネルギー庁長官賞を受賞した。

最優秀クラスの経済産業大臣賞を受賞した「ヴィッツ U“インテリジェントパッケージ”」は、オートマチック(CVT*2)車では世界初のインテリジェントアイドリングストップシステムを搭載したもので、高性能なリチウムイオン電池の採用やその特性を活かした制動・減速時のエネルギー回生およびアイドリングストップ制御などのハイブリッド基礎技術の採用とあいまって、優れた燃費性能(10・15モード走行値 : 25.5km/L)を実現するとともに、アイドリングストップ社会の早期実現に寄与するものであることが高い評価を得た。

トヨタは、平成13年度(第12回)に、ハイブリッドミニバンの「エスティマハイブリッド」が経済産業大臣賞を受賞しており、今回で二度目の受賞となる。

トヨタは、かねてより、環境問題への対応を企業経営の最重要課題の一つとしており、自動車の動力源の分野ではハイブリッド技術をキーテクノロジーと位置付けて、積極的に技術開発に取り組んでいる。

今回受賞した「ヴィッツ U“インテリジェントパッケージ”」および「新型プリウス」は、いずれもトヨタが独自に開発した先進のハイブリッド技術を織り込んでおり、その高い技術力と環境問題への取り組み姿勢が評価されたものと考えている。

トヨタでは、ハイブリッド技術を燃料電池自動車にも採用(燃料電池ハイブリッド自動車 : FCHV*3)するなど、究極のエコカー開発に向けて、さらなる進化を図ることとしている。

なお、「ヴィッツ U“インテリジェントパッケージ”」および「新型プリウス」の実車と技術は、東京ビッグサイト(2月12日~14日)およびインテックス大阪(2月19日~21日)で開催される第28回地球環境とエネルギーの調和展(ENEX2004 : 財団法人省エネルギーセンター主催)で展示される。

*1
THSII
TOYOTA Hybrid System II
*2
CVT
Continuously Variable Transmission(無段変速機)
*3
FCHV
Fuel Cell Hybrid Vehicle

以上

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