社会貢献
ありたい姿
- 「幸せの量産」に向けて、ステークホルダーと一緒にSDGs実現に貢献
取り組み事項
- 各分野の課題に「自分事」として「現地現物」で取り組む。より幅広い社会課題の解決に向けて、パートナーと積極的に連携する
自然も人間も多様性が活かされる社会をめざして共生社会
多様な人々が活躍し支え合って生きる社会。自然の中で人間も生態系の一員であるという認識に基づき生き物たちと共生する社会。これらはともに、トヨタが目指す多様性が活かされる共生社会です。
経済の発展に伴い、人は豊かさを獲得してきた一方で、地球環境には負荷をかけてきました。地球温暖化は豪雨や山林火災の多発など目に見えるかたちで顕在化し、すべての生きものに影響を及ぼしています。
これまでにも各国・各地の実情に合わせた活動を展開してきましたが、地球環境が危機的な状況にあるという認識をさらに深め、従業員や多世代の人々の意識の変革につながる環境教育に力をいれています。愛知県豊田市にあるトヨタの森では、自然共生社会の実現を目指し、人の「食」と生きものとの深いつながりを伝えるなど、生物多様性を身近に感じてもらえるプログラムを実施しています。
また、人間社会においても多様性を尊重し、共に支え合う未来を目指します。知的障がいのあるアスリートを支援するスペシャルオリンピックス(SO)は「それぞれが持つ違いを個性として、互いに尊重し合う、すべての人に開かれた垣根のない世界」を活動の理念としています。トヨタはこうした理念に共感し、共生社会の魅力を世界の人々に伝えるSOの活動を応援しています。
SDGsへの貢献
未来のために、人として豊かに生きる力を育む人財育成
モノづくりは人づくりから――これは会社設立時から継承されているトヨタの教育・人財育成の理念です。モノづくりの未来を拓く「人づくり」の取り組みを続けています。
子どもたちに、学びの楽しさやモノづくりの大切さを伝えていくことを目的に、1996年から小学生向け科学工作教室「科学のびっくり箱!なぜなにレクチャー」を開催しています。
新たに開始した「燃料電池自動車」教室では、水素で走る「MIRAI(ミライ)」の技術をわかりやすく伝えています。身近なもので燃料電池を作ったり、水素で走るラジコンカーの操縦を体験します。
講師は、普段クルマの研究開発や設計などをしている従業員の有志が務め、プログラムは独自に開発したものです。モノづくりを通じて試行錯誤することで集中力を育み、創作意欲を引き出します。
これからも未来を担う子どもたちへ体験型教育などで貢献していきます。
- 人財
- 「人」は一人ひとりが多様で、かけがえのない力を持った存在であると捉え、その力を育むことを意図しています。
SDGsへの貢献
地域に寄り添い、より良い社会へ地域共創
すべての人に自由で安全な移動を提供するMobility for All
障がいのある方も、子どもも高齢者も。誰もが思いのままに、安心して移動できること。これがトヨタが描く社会の未来像です。
2020年、自動車以外の移動の自由を推進する取り組みとして、「モバイルトイレ」プロジェクトを立ち上げました。
車いす使用者など、障がいのある方が外出を躊躇する理由のひとつにバリアフリートイレが少ないことがあげられます。この問題に対し、トイレやバリアフリーに知見をもつ株式会社LIXILと共同で移動型バリアフリートイレを開発しました。けん引により自由に移動して設置できることで、各種イベントへの参加やスポーツ観戦など、外出の幅を広げたいと考えています。
また交通事故は、移動の自由を妨げる要因のひとつです。交通事故死傷者ゼロ社会の実現に向け、1960年代より、幼児向け絵本や安全教室を通じた子どもの交通安全教育、独自の安全運転プログラムを通じたドライバーと歩行者の意識向上を支援してきました。
高齢者にとってクルマは欠かせない移動手段です。しかし、その事故率は増加傾向にあります。いつまでも長く安全に運転していただけるよう、シニア講習などを実施しています。これからも時代に即した活動を通して、安心安全なモビリティ社会の実現に貢献していきます。