6月に当社元従業員のラグビー部員2名が逮捕されました。スポーツ界全体の信頼やイメージを損ねる行為であり、関係各方面に多大なるご迷惑やご心配をお掛けしましたことを改めて心よりお詫び申し上げます。

今回の両名の行為は、人として絶対にやってはいけないことであると受け止め、今回の問題発覚以降、「問題の根底に何があったのか」について、社内で徹底的に議論し、原因究明と再発防止に取り組んでまいりました。

個人の倫理観の問題、管理者の監督不行き届きなど、様々な意見が出ましたが、ラグビー部に一番欠けていたものは、「ファンの皆様や従業員から応援される存在になる」という「人間教育」だと考えております。これは「企業スポーツの原点」とも言えます。勝つことばかりに気持ちが向き、自分たちを応援してくださる方々、支えていただいている方々の存在に気持ちが向いていなかったことが、今回の不祥事につながった最大の原因ではないかと考えております。

対策につきましては、2名もの逮捕者を出しましたので、当初は「廃部」という処分を前提に検討を進めておりましたが、最終的には「部をなくしても根本的な問題の解決にはならない。この過ちを背負って部を再建することの方が大切なのではないか」との結論に至りました。このような判断をいたしましたのは、部員の殆どは真面目にコツコツと努力してきた選手であり、「活動休止中も黙々と仕事に専念している」との職場の声や、今回の件で信頼を裏切られたにも関わらず、「試合が決まれば必ず応援に行く」と言ってくださるファンの方々や従業員の存在があったからです。こうした皆様方のお気持ちに対し、ゼロからラグビー部を立て直すことでお応えしなければならないと思っております。

部を存続させるにあたっては、再発防止の徹底はもちろん、重点的に強化する運動部からも外し、下記再発防止の体制も見直した上で、グラウンド外も含めた行動指針の遵守など、一人ひとりの「人間教育」を最優先に取り組んでまいります。

今後は活動を段階的に再開させますが、部員一人ひとりが、再びラグビーをやれることの意味を噛みしめ、周囲の支えや会社に対する感謝を行動で示すことから始めたいと思っております。単なる練習再開ではなく、地域貢献活動やボランティアなど、失った信頼を取り戻すための努力も含めた活動の再開と、ご理解いただければ幸いです。

なお来年1月開幕のリーグ戦への出場は、ラグビー協会にもご相談させていただきながら進めてまいります。

再発防止策

  1. 正しい倫理観、スポーツマンシップの醸成

    今回を機に策定した、生活面、業務面などそれぞれのシーンでの行動基準を定めた「ラグビー部行動指針」に基づき、日々の生活においてアスリートとして相応しい立ち振る舞いを行えるよう取り組んでまいります。

  2. スタッフ役割の見直し

    インティグリティマネージャーを外部より招聘しアドバイスを仰ぎながら、再発防止、未然防止活動の仕組みを構築運営し、選手ひとり一人に寄り添い、些細な困りごとにも耳を傾けられるようなノウハウや人間性を備えた専任スタッフを配置致します。

  3. 抑止力の向上

    想定されるリスクに対する知識の付与、未然防止の取り組みとして、以下についても新たに実施してまいります。

    1. 外部機関と連携した様々な依存症に対応した教育機会の設定
    2. 必須の入団前検査及び入団後の抜き打ちの検査の実施

以上

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