GAZOO Racing Company
TOYOTA GAZOO Racing(以下、TGR)は2025年1月10日から12日の3日間、幕張メッセ(千葉市)で開催される東京オートサロン2025*1に出展します。TGRとマスタードライバーのモリゾウこと会長の豊田の原点となる「ニュルブルクリンクでのクルマづくり」をメインテーマとし、車両やパーツなどを展示します。なお、今回はダイハツ工業株式会社とともに出展場所を北ホールへ移動。さらに、これまでトヨタ車体株式会社より出展していた、ランクルのカスタムの楽しさを提案する「ランクルBASE」をTGRブース内に構え、トヨタグループ一丸となって東京オートサロン2025を盛り上げていきます。
会期中にはドライバー、エンジニアなどによるトークショーや、デモランを行う予定です。トークショー、デモラン、出展車両などの詳細は以下特設サイトからご覧いただけます。
https://toyotagazooracing.com/jp/eventexhibition/tokyoautosalon/
東京オートサロン2025 主な出展車両・出展物一覧
- 下線部は当ニュースリリースへ詳細を記載している出展物です。
カテゴリ | 車両 | 展示会場 |
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モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり | GR YARIS(ニュル24h参戦車両) | TGRブース |
GRヤリス M コンセプト | ||
GRヤリス エアロパッケージ(プロトタイプ) | ||
ニュルブルクリンク24時間 耐久レース参戦車両 |
Toyota Supra(ニュルブルクリンク訓練車両) | |
TOYOTA ALTEZZA 109号車(2007年ニュル24h参戦車両) | ||
LEXUS LFA 48号車(2014年ニュル24h参戦車両) | ||
TOYOTA 86 86号車(2014年ニュル24h参戦車両) | ||
GR SUPRA 90号車(2019年ニュル24h参戦車両) | ||
モリゾウガレージ | カローラ(1966年式) | |
R360クーペ(1960年式) | ||
スバル360(1967年式) | ||
ミゼット(1962年式) | ||
ランクルBASE | ランドクルーザー(BJ) | |
ランドクルーザー70 Overseasカスタム | ||
ランドクルーザー300 GR SPORT ダカールラリー2025参戦仕様車 | ||
デモラン車両 | GRカローラ Rallyコンセプト | 屋外会場(GRカローラ Rallyコンセプトは1月12日に展示予定) |
GR Yaris Rally2 | ||
Celica GT-FOUR ST185 |
東京オートサロン2025 出展車両・出展物 詳細
- GR YARIS(ニュル24h参戦車両)
2025年より、ニュルブルクリンク耐久シリーズ(以下、NLS*2)およびスーパー耐久シリーズ(以下、S耐)に、TGRとROOKIE Racing(以下、RR)が一体となった「TOYOTA GAZOO ROOKIE Racing(以下、TGRR)」として参戦します。
ニュルブルクリンク24時間耐久レースには、東京オートサロン2024にて世界初公開した、新開発8速ATの「GR-DAT」を搭載した進化型GRヤリスを用いて、6年ぶりに参戦します。2024年は、モリゾウやプロドライバーなど、多くのドライバーが、ニュルブルクリンクを含めた国内外の様々な道でGRヤリスの走行テストを行い、参戦準備を進めてきました。モリゾウとTGRの原点であるニュルブルクリンクで、人とクルマを鍛えていきます。
- GRヤリス M コンセプト
S耐では、GRヤリスの更なる可能性を追求するため、開発中の直列4気筒2.0Lターボエンジンを搭載し、ミッドシップマウントとした「GRヤリス M コンセプト」にて参戦します。レースという極限の環境下で「壊しては直す」をくり返し、モリゾウやプロドライバー、ジェントルマンドライバーなどからのフィードバックを反映する「ドライバーファーストのクルマづくり」を実践していきます。
- GRヤリス エアロパッケージ(プロトタイプ)
モータースポーツやサーキット評価の現場で出た課題一つ一つに向き合い、プロドライバーとともに目標とする性能に一切の妥協を許さず開発し続けているエアロパーツを搭載したコンセプトモデル。走行シーンに合わせて角度が調整できる『可変式リヤウィング』等 計6点のパーツを搭載し、空力性能・操縦安定性を追求するとともに、意匠面でも目を引く存在感を発揮します。また、昨年発売した進化型GRヤリスのRCグレードにメーカーオプション設定し、ご好評いただいている縦引きパーキングブレーキも搭載しています。
- GR86ソフトウェアアップグレード
GR86は、2021年に誕生以来、「GRらしい走りの味」を持つクルマとして、多くのお客様からご愛顧いただいています。2024年の一部改良では、GR86を用いて参戦を継続している様々なモータースポーツからの学びを反映。レースという極限の環境でクルマを鍛えるプロドライバーからのフィードバックを生かし、スロットル特性の変更(MT)、ダウンシフト操作時における許容領域の拡大(AT)などにより、アクセルレスポンス向上や素早いシフトダウンを可能にするなど、「GRらしい走りの味」に磨きをかけました。その進化した走りを一部改良前からGR86にお乗りのお客様にも体感して頂けるよう、ソフトウェアアップグレード“GR86 PERFORMANCE SOFTWARE for MT”/“GR86 PERFORMANCE SOFTWARE for AT”を2025年春からGR Garageで販売*3します。GR86に乗り続けてくださっているお客様が、末長く愛車をお楽しみいただけるよう、お客様の愛車の進化をサポートし続けます。
ソフトウェアアップグレードの内容
モータースポーツで求められるブリッピング操作のしやすさに着目し、エンジントルク制御を変更。アクセル操作に対してよりダイレクトなレスポンスが得られるスロットル制御を採用し、限界域での扱いやすさを向上。
ATでモータースポーツに参戦するお客様のご要望にお応えし、ダウンシフト操作時におけるエンジン回転数の許容領域を拡大。より広いトルクバンドを活用したスポーツ走行をお楽しみいただけます。
- サーキットモード
サーキットモードは、国内のサービス対象サーキット・施設において、アンチラグ制御の追加やスピードリミッター上限速度の引き上げなど、クルマのポテンシャルを引き出す機能が有効となるサービスです。GPSによる位置判定および専用アプリ上での操作により、シフトタイミングやエンジン回転数を直感的に示す専用メーター表示に切り替わり、サーキットモードが利用可能となります。
2024年8月21日のサービス開始以降、「様々なモータースポーツでサーキットモードを楽しみたい」とのお客様からのご要望を受け、本日以降、ジムカーナやダートトライアルをお楽しみいただける施設を中心に、対象サーキット・施設数を現状の50か所から76か所へ増やしました。対象サーキット・施設、利用可能な機能などの詳細は以下URLをご覧ください。
https://toyotagazooracing.com/jp/gr/circuit_mode/
- GRパーツ
TGRは、モータースポーツの現場で得た知見を生かしたパーツを、いち早くお客様にお届けしています。各車両について以下のアイテムを順次販売開始します。
- GRヤリス向け
商品名 | 価格 | 発売予定時期 | 販売方法 | |
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競技用パーツ | GR機械式LSD(AT用) | 未定 | 2025年春発売予定 | 全国の販売店 |
GR エンデュランスバンパーボルトセット | 未定 | 2025年夏発売予定 |
- GR86向け
商品名 | 価格(税込み) | 発売予定時期 | 販売方法 | |
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競技用パーツ | GRファイナルギヤキット(ギヤ比は3.909、4.100、4.300、4.556から選択可能) | 85,800円 | 2025年春発売予定 | 全国の販売店 |
サスペンション・駆動系パーツ | 冷却フィン付きデフキャリア | 39,160円 | 2025年春発売予定 |
一部のパーツはご案内できる数量に限りがあるため、長納期となる場合がございます。詳細は発売時にご案内します。
GRパーツに関する最新情報は以下ご覧ください。
https://toyotagazooracing.com/jp/gr/grparts/
- GRヘリテージパーツ
GRヘリテージパーツプロジェクトは、「思い出の詰まった愛車に乗り続けたい」というお客様の想いに応えるべく、既に廃版となってしまった補給部品を復刻し、純正部品として再販売する取り組みです。2025年は、70/80スープラ、AE86、ランクル40など7車種25品目の発売を予定しており、その一部を東京オートサロン2025の会場にて展示します。
また、以前よりたくさんのご要望をいただいておりました、GRヘリテージパーツ対象車種やその他の旧車の懐かしいカタログを復刻し、こちらも会場およびTGR楽天市場店にて販売します*4。詳細は、以下URLをご覧ください。
https://toyotagazooracing.com/jp/gr/heritage/
- ランクルBASE
70数年にわたり世界中のお客様に育てられ、鍛えられてきた「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」ランドクルーザーを、長く・安心して・楽しく乗り続けていただきたいという思いのもと、ランドクルーザー専門店「ランクルBASE」が、2025年2月1日からトヨタ自動車株式会社を事業主体として生まれ変わります。
そして、これまでの事業主体であるトヨタ車体株式会社をはじめとしたランドクルーザーを支える関係会社の仲間とともに、お客様との絆を深める場としての専門店に加え、オリジナルパーツやグッズの企画販売、お客様が集うコミュニティ、イベントなど、お客様の声を踏まえた様々なサービスや企画を展開する「ランクルBASE」として運営していきます。
ランクルBASEティザーサイトは下記URLをご覧ください。
https://toyota.jp/info/landcruiserbase
TOYOTA GAZOO ROOKIE Racingについて
RRは、マスタードライバー、プロドライバー、ジェントルマンドライバー、社内の評価ドライバーといった様々なドライバーの“技”と“心”で「もっといいクルマづくり」と「人材育成」を行うことを主眼としたプライベーターチームです。
これまで、TGRとRRは「クルマづくり・人材育成の主体はTGRであり、プライベーターチームとしてモータースポーツ参戦を行うRRはその活動の一部」という関係性でした。今後は、「レースなどの極限状態における走行データを共通言語として、現地現物でクルマや人と向き合う開発パートナー」として、ともにモータースポーツを起点としたもっといいクルマづくりや人材育成を、一段高いステージへ引き上げていくことを目指します。
具体的には、NLSにおいてGR YARIS(ニュル24h参戦車両)、S耐でGRヤリスMコンセプトを鍛えていきます。
TGRモータースポーツグローバル体制について
TGRは、MoneyGram Haas F1 Teamとの提携や、欧州でのドライバー育成を目的としたHitech TGRの活動、TOYOTA GAZOO Racing Developmentの設立など、モータースポーツにおける3要素「People」「Product」「Pipeline」を鍛える取り組みを進めています。さらに、人づくり・環境づくり・しくみづくりを一気通貫で進めるため、TGRが取り組むモータースポーツのグローバル体制を強化します。
モリゾウをトップとし、その直下に2名のグローバルディレクターを配置して、関係機関、関係会社、レーシングチーム、および、国内拠点、グローバル拠点との連携を強化するとともに、人づくりと環境構築を進めていきます。
役割 | 担当 |
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TGRグローバルモータースポーツディレクター Director of TGR Global Motorsport |
加地 雅哉 |
春名 雄一郎*5 |
*1 | 2025年1月10日から12日の3日間(10日 : ビジネスデイ、11・12日 : 一般公開日)、幕張メッセ(千葉市)で開催されるカスタマイズカーイベント |
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*2 | Nürburgring Langstrecken Serie |
*3 | 対象は2021年10月~2024年7月までに生産されたGR86 |
*4 | 復刻版カタログのTGR楽天市場店での販売は2025年2月3日開始予定 |
*5 | TGR-WRT CEOは継続し、TGRグローバルモータースポーツディレクターと兼任 |
以上
トヨタは、革新的で安全かつ高品質なモノづくりやサービスの提供を通じ「幸せを量産する」ことに取り組んでいます。1937年の創業以来80年あまり、「豊田綱領」のもと、お客様、パートナー、従業員、そして地域社会の皆さまの幸せをサポートすることが、企業の成長にも繋がると考え、安全で、環境に優しく、誰もが参画できる住みやすい社会の実現を目指してきました。現在トヨタは、コネクティッド・自動化・電動化などの新しい技術分野にも一層力を入れ、モビリティカンパニーへと生まれ変わろうとしています。この変革の中において、引き続き創業の精神および国連が定めたSDGsを尊重し、すべての人が自由に移動できるより良いモビリティ社会の実現に向けて努力してまいります。