一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(Toyota Mobility Foundation。以下「TMF」)は、2020年2月にマレーシアの首都クアラルンプール市において、各種デジタルデータを活用し、将来のモビリティや都市計画の実現につながる革新的なアイデアを募集するコンテスト「City Architecture for Tomorrow Challenge(CATCH)」を開始しました。そして、本日、米国のNumina社、オーストラリアのKERB社を優秀提案チームとして選定しました。

両社の提案内容

Numina社

センサーやプライバシー保護技術を使い、路上や公共の場での人や物の動きを分析・予測して交通インフラの整備に活用

KERB社

企業や官公庁の駐車場の使用状況を把握し、スマホアプリで予約・料金支払いすることで空きスペースの活用を促進

本コンテストでは、世界中から応募のあった97チームの中から段階的に選考を行い、最終審査では、「クアラルンプール市民の生活の質の向上に貢献する」という本プログラムの目的と、「すべての人に移動の自由を」というトヨタの想いを踏まえながら、様々な分野の専門家から構成される審査員チームにより、「創造性」、「実現可能性」、「持続可能性」等の基準に基づき評価が行われました。

優秀提案チームに選定されたNumina社とKERB社には開発支援金としてそれぞれ25万米ドルがTMFより授与されます。両社は今後、交通やデータに関する政府系公社の専門家と連携しながら同市内で実証実験を行い、提案内容の実装に取り組みます。

TMFは、両チームの活動を引き続き支援しながら、今回のコンテストで得た知見や経験を他地域や他国でのモビリティ課題の解消に向けて活用していきます。

CATCHプログラム公式Webサイト
www.tmf-catch.org/(英語のみ)

トヨタ自動車は創業以来、お客様、ビジネスパートナー、従業員、そして地域社会等、全てのステークホルダーを尊重しながら、自動車を通じた豊かな社会づくりを目指して事業活動を行なっています。そして、より公益的な活動を行うことを目的に、2014年8月、一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(TMF)を設立しました。

TMFは、誰もが自由に移動できるモビリティ社会の実現に向け、幅広いプロジェクトを通じて世界中の移動課題の解決に取り組んでいます。

今後も、トヨタグループが事業活動を通じて培った技術やノウハウを活用し、多様なパートナーとの協働を通して、国連が定めるSDGs(持続可能な開発目標)の考え方にも沿った活動を進めながら、人々が心豊かに暮らせる社会の実現に向けて貢献していきたいと考えています。

以上

Sustainable Development Goals

トヨタは、革新的で安全かつ高品質なモノづくりやサービスの提供を通じ「幸せを量産する」ことに取り組んでいます。1937年の創業以来80年あまり、「豊田綱領」のもと、お客様、パートナー、従業員、そして地域社会の皆さまの幸せをサポートすることが、企業の成長にも繋がると考え、安全で、環境に優しく、誰もが参画できる住みやすい社会の実現を目指してきました。現在トヨタは、コネクティッド・自動化・電動化などの新しい技術分野にも一層力を入れ、モビリティカンパニーへと生まれ変わろうとしています。この変革の中において、引き続き創業の精神および国連が定めたSDGsを尊重し、すべての人が自由に移動できるより良いモビリティ社会の実現に向けて努力してまいります。

SDGsへの取り組み
https://global.toyota/jp/sustainability/sdgs/

今回の取り組みを通じて特に貢献可能なSDGsの目標

  • エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 働きがいも 経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 人や国の不平等をなくそう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • パートナーシップで目標を達成しよう

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