TOYOTA GAZOO Racing

豊田 章男会長

2023年、我々TOYOTA GAZOO Racingは8つのタイトルを獲得することができました。

モリゾウは「大の負け嫌い」です…
8つのチャンピオンを皆さんが思ってる以上に喜んでおります。
めちゃくちゃ嬉しいです!
チームのみなさん、ドライバーのみなさん、
そしてファンの皆さま、本当にありがとうございました。

この「負け嫌い」という言葉は、今や我々の合言葉のようなものです。

ラリーフィンランドではコースオフして戻ってきたロバンペラ達が
私に「We hate to lose!」と言って諦めない気持ちを示してくれました。

ドライバーだけじゃない、このチームは、みんながみんな負け嫌いなんです。
この共通認識が本当に強さの秘訣なんだと、この時に思っていました。

私自身、なぜこんなにも負けることが嫌いなのか?先日、振り返ってみました。
頭に浮かんだのはニュルの景色です。それも自分が抜かれていくシーン…
この景色が私の「負け嫌い」の原点でした。
抜き去っていくのは欧州メーカーの開発車両…自分が乗っていたのは生産/販売を終えた80スープラ…

抜き去っていく車からは聞こえるはずのない「トヨタにこんな車つくれるわけないだろ…」
という声が聞こえていました。今思い出しても悔しい…。この悔しさが私の原点でした。

それ以来、絶対に“そういうクルマ”を作れるようになってやる!と必死にやってまいりました。
私が運転訓練を重ねてきたのも、その一心です。
エンジニアじゃない私でも、なんとかクルマづくりに参画したい、そのための行動でした。

思い返すと…最初は一人で戦っていました。
今みたいに、私が「負け嫌い」と叫んでも、当時は誰も答えてくれなかったと思います。

20年近くかけ、今では本当に仲間が増えてきました。
ドライバーだけでなく、エンジニアもメカニックも
悔しさを分かち合い…、モータースポーツで戦いながら
“当時つくれるわけない”といわれていたクルマをつくろうとする仲間たちです。

モータースポーツで勝つためにはみんなで“乗りやすいクルマ”をつくらないといけません。

8つのチャンピオンは、まさに、
そんなクルマづくりができるようになった結果だと思っています。

来シーズンもTOYOTA GAZOO Racingは、もちろん負け嫌い。
「絶対に勝ちたい!」「そのために、クルマを、どうやってよくしていこう?」
そんな想いでモリゾウのもとに仲間たちが集まってくれました。

以上

Sustainable Development Goals

トヨタは、革新的で安全かつ高品質なモノづくりやサービスの提供を通じ「幸せを量産する」ことに取り組んでいます。1937年の創業以来80年あまり、「豊田綱領」のもと、お客様、パートナー、従業員、そして地域社会の皆さまの幸せをサポートすることが、企業の成長にも繋がると考え、安全で、環境に優しく、誰もが参画できる住みやすい社会の実現を目指してきました。現在トヨタは、コネクティッド・自動化・電動化などの新しい技術分野にも一層力を入れ、モビリティカンパニーへと生まれ変わろうとしています。この変革の中において、引き続き創業の精神および国連が定めたSDGsを尊重し、すべての人が自由に移動できるより良いモビリティ社会の実現に向けて努力してまいります。

SDGsへの取り組み
https://global.toyota/jp/sustainability/sdgs/

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