トヨタ自動車(株)は、ミディアムハイクラスのFF高級セダンカムリをフルモデルチェンジし、本日より全国のトヨタカローラ店を通じて発売した。
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- カムリ ツーリング[UA-ACV30-AEPSK]<オプション装着車>
カムリは、全米で4年連続ベストセラーを達成するなど、100を超える国々で販売され、ゆとりと高性能が定評のワールドセダンである。
今回のフルモデルチェンジでは、その資質をさらに高めることを念頭に、プラットフォームから一新し、居住性、走行性能、静粛性、安全性において、同クラスで世界トップを追求、「新世紀 World Major」への進化を図っている。
主な特長
- ワールドセダン パッケージ
ラージクラスに匹敵する広い室内空間とラゲージスペースにより、大人5人の乗車でも快適な移動空間を創出。全高も高め、余裕あるヘッドクリアランスとともに、乗り降りしやすい着座位置を実現
- ワールドセダン パフォーマンス
新プラットフォーム、新設計サスペンション、2.4リットルVVT-i*1付エンジン、高効率SuperECTの採用により、クラストップの優れた快適性、操縦性・走行安定性、静粛性を追求
- ワールドセダン セーフティ&エコロジー
最新のGOA*2はもとより、前席デュアルステージSRS*3エアバッグ、前後席SRSカーテンシールドエアバッグの採用など、クラストップの安全性を追求。環境についても、全車「平成12年基準排出ガス75%低減レベル」の超-低排出ガス車とするなど、優れた性能を追求
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車両概要
- ワールドセダン パッケージ
居住性を高めたパッケージ、洗練されたデザインを実現
- パッケージ
FFレイアウトのメリットを生かし、ラージクラスに匹敵するゆとりの居住性とトヨタのセダンで最大のラゲージスペースを実現
- 高品位な内外装
- A
- エクステリア
- クリーンで張りのある面により、品位ある外形デザインを創出
- 「ツーリング」には、専用のグリル、リヤスポイラー、16インチのアルミホイールなどにより、スポーティ感を付与
- B
- インテリア
- 水平基調、上下分割の伸びやかなインストルメントパネルにより、室内空間をより広く感じさせ、開放感のあるインテリアを実現。また、インストルメントパネル、オーディオなど、部品間の隙間を極力少なくすることで、品質感を創出
- 「2.4G」はベージュの室内色に木目調パネル、「ツーリング」はダークグレーの室内色に金属調パネルを採用し、セグメントを明確化
- C
- 充実の装備
- ナビゲーションやオーディオ、ヒーターコントロールパネルをインストルメントパネルセンター上方の見やすく扱いやすい位置に設定したほか、スイッチの大型化、操作フィーリングの向上を図り、視認性、操作性に配慮
- 大型コンソールボックス(2段式)、照度調節が可能なバニティミラー付サンバイザー、直射日光を遮り、後席の快適性を一段と高めるリヤサンシェードなどの快適装備を設定
- ワイドマルチAVステーションは、DVDボイスナビゲーションを採用。目的地の複数設定、市街図の建物を立体的に表示する3Dリアル市街図表示などの多彩なナビゲーション機能を装備し、さらにVICS*(FM多重)を内蔵
* - VICS
- Vehicle Information and Communication System(道路交通情報通信システム)
- ワールドセダン パフォーマンス
プラットフォーム、サスペンション、オートマチックトランスミッションを新設計し、優れた走りを実現
- エンジン
2.4リットルVVT-i付エンジン2AZ-FEを採用、大口径ロングポートインテークマニホールドの採用で、高トルクと高回転までの滑らかなつながりを確保し、扱いやすい軽快な走りを実現。
また、アルミ製シリンダーブロック、マグネシウム製シリンダーヘッドカバー、樹脂製インテークマニホールドの採用による軽量化および各部の低フリクション化、熱効率の向上などにより、低燃費を追求
エンジン型式 | 排気量(cc) | 最高出力 (kW[PS]/rpm) |
最大トルク (N・m[kg・m]/rpm) |
10・15モード走行燃費 (km/リットル) |
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2AZ-FE | 2,362 | 117[159]/5,600 | 220[22.4]/4,000 | FF | 11.0 |
4WD | 10.2 |
- オートマチックトランスミッション
高効率トルクコンバーター、フレックスロックアップシステムとフレキシブルで高レスポンスな制御システムの採用により、低燃費と滑らかで応答性の良い走りを実現したスーパーインテリジェント4速オートマチックトランスミッション(SuperECT)を採用
- サスペンション
フロントにマクファーソンストラット式、リヤにはデュアルリンクストラット式を採用。フロントのキャスター角を大きくとることで、優れた走行安定性を実現。また、ホイールストロークを大きくとり、乗り心地を高めるとともに、リヤはジオメトリーの一新をはじめ各部の構造を改め、安定感を一段と向上
また、電子制御サスペンションはH∞-TEMSを採用。最新の減衰力制御である非線形H∞(インフィニティ)制御により、安定感ある快適な走りを追求
- 静粛性
高剛性ボディの採用ほか、フロントピラーの形状見直し、制振材、吸・遮音材の効果的レイアウトにより、風切音、ロードノイズを低減し、高水準の静粛性を確保
- 4WDシステム
リヤディファレンシャルのフロント部にビスカスカップリングを配置し、通常の直進状態ではFFに近いトルク配分を行い、滑りやすい路面やコーナリング時などでは前後輪に最適なトルクを配分するV*フレックスフルタイム4WDを採用
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- ワールドセダン セーフティ&エコロジー
クラストップの安全性能、環境性能を追求
- セーフティ
- A
- 予防安全
- 積載状態の変化や減速による荷重変化に応じて適切に前後輪の制動力配分を行うことにより優れたブレーキ性能を確保するEBD*1付ABSやブレーキペダルを踏み込む速度と踏み込む量から、コンピューターがドライバーの緊急制動の意志をくみ取り、制動力を高めるブレーキアシストを全車に標準装備
- 鏡面上に付着する水滴を膜状化することで視認性を確保するとともに、光触媒効果により有機物を分解し表面の汚れを防止するワイドビューミラー(レインクリアリング&ヒーター付)を全車に標準装備。さらに、ガラス面に付着した水滴を小さな水玉状にすることで雨天時の視認性を確保する撥水機能付フロントドアガラスもあわせて全車に標準装備
- 4灯式マルチリフレクターヘッドランプ構造とロービームに採用した新開発のHIR*2バルブにより、光束を1.8倍とし、優れた視認性を確保
*1 - EBD
- Electronic Brake force Distribution(電子制動力配分制御)
*2 - HIR
- Halogen Infrared Reflection
- B
- 衝突安全
- 40%ラップオフセット前面衝突試験を64km/h、フルラップ前面衝突試験および側面衝突試験を55km/hで実施し、進化した衝突安全ボディGOAを採用
- エアバッグ展開に伴う副作用を軽減するデュアルステージSRSエアバッグを前席に標準装備。このエアバッグは、低速衝突時など、衝撃が小さい場合には2段階で展開し、エアバッグ展開に伴う乗員の顔面等への衝撃を緩和する。さらに運転席は、シート位置センサーにより検知したドライバーの体格にも対応し、2つのインフレーターの着火時期を制御する先進のシステムを採用
- 衝突時の衝撃や乗員の体格にあわせて出力を制御するデュアルステージSRSエアバッグやプリテンショナー&フォースリミッター付シートベルトならびに点滅式シートベルト非着用警告灯を全車の前席に標準装備。さらに前席に加え、後席もカバーするSRSカーテンシールドエアバッグ&前席SRSサイドエアバッグを標準またはオプション設定
- ピラーやルーフサイドレールの内装材に、衝撃を吸収するリブなどを内蔵することにより、米国の頭部衝撃緩和基準レベルの性能を確保した構造のインテリアを採用
- 後方から低速で追突された時に乗員の首への衝撃を緩和するWIL*1コンセプトを取り入れたシート構造を前席に採用
- 後左右席にはISOFIX*2に対応したチャイルドシート固定専用バーを標準装備
*1 - WIL
- Whiplash Injury Lessening(頸部傷害低減)
*2 - ISO FIX
- 誤使用防止、車両適合性向上、取り付け方法の国際的な統一を目的としたISO(国際標準化機構)規格のチャイルドシート固定方式
- エコロジー
- 低排出ガス車認定制度における最高水準の「平成12年基準排出ガス75%低減レベル」を全車で達成
- CO2削減を念頭に、11.0km/リットル(FF車)の低燃費を実現
- リサイクル性に優れた熱可塑性樹脂トヨタスーパーオレフィンポリマー(TSOP)を前後バンパー、インストルメントパネルなど内外装部品に積極的に採用
- ダッシュサイレンサー、ルーフモール、防音アンダーコートなどを塩化ビニール樹脂を含まない材料に変更
- ラジエーター、ワイヤーハーネスの被覆材などを鉛フリーとし、車両全体の鉛使用量を2005年末までに1/3以下(1996年比)に低減するという業界自主目標を早期に達成
販売概要
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- 販売店
- 全国のトヨタカローラ店
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- 月販目標台数
- 1,500台*
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- 店頭発表会
- 10月6日(土)、7日(日)、8日(祝)
* | なお全世界での販売目標は年間60万台 |
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生産工場
トヨタ自動車(株) 堤工場
メーカー希望小売価格
* | 北海道は20千円高、沖縄は28千円高 |
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以上