トヨタ自動車(株)は、日野自動車(株)と共同で開発した、最新のクリーンディーゼルシステムDPR*1搭載車をダイナ200、ダイナ300ならびにトヨエースG25、トヨエースG35に設定し、ダイナ系は全国のトヨタ店、トヨエース系は全国のトヨペット店を通じて、8月20日より発売した。

今回新たに採用したDPRは、トヨタの最新のクリーンディーゼルテクノロジーD-CAT*2をコンセプトに、新開発4.0Lディーゼルターボエンジン(N04C-TB、N04C-TD)と、PM*3を画期的に低減する新開発触媒を組み合わせたシステムである。

これにより、クリーンな排出ガスを追求し、国土交通省の低排出ガス車認定制度における超低PM排出ディーゼル車「平成12年基準粒子状物質85%低減レベル(☆☆☆☆)」を日本で初めて達成するとともに、「平成12年基準排出ガス25%低減レベル(良-低排出ガス)」もクリア*4している。

同時に、全車、平成15年(新短期)排出ガス規制の適合はもとより、八都県市*5および京阪神六府県市*6の指定低公害車の認定を取得した。

新開発4.0L ディーゼルターボエンジン(N04C-TB、N04C-TD)は、高圧燃料噴射を精密に制御するコモンレール式燃料噴射装置、過給圧を連続制御するインタークーラー付可変ノズル式ターボチャージャー(N04C-TDのみ)、高効率EGR*7クーラーを採用したクールEGRシステムをきめ細かく電子制御することで、排出ガスのクリーン化と出力・燃費の向上を実現している。

また新開発触媒は、排出ガスをセラミック製微細孔フィルターに通すことで、PMを大幅に低減するもので、捕集したPMはコモンレール式燃料噴射装置のきめ細かい電子制御により走行中に燃焼処理している。

DPRは、硫黄分による浄化能力の低下が不可避なため、低硫黄軽油(50ppm)が必要。
低硫黄軽油は、石油連盟に加盟している石油会社のガソリンスタンドにて2003年4月より全国的に販売中。
*1
DPR
Diesel Particulate active Reduction system
*2
D-CAT
Diesel-Clean Advanced Technology
*3
PM
Particulate Matter(ススなどの粒子状物質)
*4 除くN04C-TBエンジン搭載車
*5 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、横浜市、川崎市、千葉市、さいたま市
*6 大阪府、京都府、兵庫県、大阪市、京都市、神戸市
*7
EGR
Exhaust Gas Recirculation(排出ガス再循環)

エンジン主要諸元

  N04C-TB N04C-TD
排気量(cc) 4,009
燃焼室形式 直接噴射式
燃料噴射装置形式 コモンレール式
過給方式 インタークーラー付
ターボチャージャー
インタークーラー付可変ノズル式ターボチャージャー
最高出力(kW/rpm) 110[150PS]/3,000
最大トルク(N・m/rpm) 392[40.0kg・m]/1,600

主要車型 メーカー希望小売価格

ダイナ200、ダイナ300ならびにトヨエースG25、トヨエースG35

(北海道、沖縄のみ価格が異なる。消費税は含まず。単位 : 千円)
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以上

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