一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(Toyota Mobility Foundation、以下「TMF」)は、オンデマンド乗合サービス事業会社のVia、Metropolitan Evansville Transit System(エバンズビル都市交通システム、以下「METS」)*1、Evansville Metropolitan Planning Organization(エバンズビル都市計画機構、「EMPO」)*2、Energy System Network(以下、ESN)*3と協力し、オンデマンド乗合サービス「METS Micro」を米国インディアナ州エバンズビル市にて2023年11月28日より開始します。このサービスはエバンズビル市の交通アクセスを改善することを目標に、2年間の試験運用プログラムとして実施予定です。

*1
Metropolitan Evansville Transit System(METS)
エバンズビル都市交通システム。エバンズビル市の公共交通機関で、固定ルートとパラトランジットサービス(主にデマンドバス、乗合タクシー、マイカーの相乗りシステム等など需要に応じて走る乗合モビリティを指す)の両方を提供。
*2
Evansville Metropolitan Planning Organization(EMPO)
エバンズビル都市計画機構。地域の交通目標を達成するための短期・長期計画を策定・実施。
*3
Energy System Network(ESN)
高度なエネルギー技術と輸送部門の開発に焦点を当てた、インディアナポリス市に拠点を置く非営利団体。

「METS micro」は、ショッピングセンター、病院、学校などのインフラ機能が多く所在する地域にも関わらず、公共バス路線が脆弱なエバンズビル市南東部一部エリア内で小型ミニバン4台(うち2台は車椅子での乗車が可能)によって運行され、アプリまたは電話を通じて乗車予約が可能です。乗車予約をすると、システムが同じ方面に向かう乗客を一台の車両にマッチングさせ、最適なルートで効率的な移動を提供し、既存の交通ネットワークを補完します。

なお、本プログラムは、2021年よりTMFがインディアナ州で取り組んでいるモビリティシステムに関するプロジェクトである「Together in Motion」のひとつで、そのコンセプトは、ステークホルダー(公共、民間、非営利団体)と協同して、既存の交通システムと新たなモビリティシステムの相互運用性をテストし、モビリティのイノベーションの促進や、先進モビリティ技術の研究開発推進を目的としています。

サービス概要

運賃 2USドル/乗車
運行時間(現地時間) 月~土 午前6:15-午前0:00
日 午前6:15-午後6:00
予約方法 「METS micro」アプリ または 電話にて配車予約

「METS micro」のアプリダウンロード、詳細については以下のウェブサイトをご覧ください。(英語のみ)
city.ridewithvia.com/metsmicro

トヨタ自動車は創業以来、お客様、ビジネスパートナー、従業員、そして地域社会等、全てのステークホルダーを尊重しながら、自動車を通じた豊かな社会づくりを目指して事業活動を行なっています。そして、より公益的な活動を行うことを目的に、2014年8月、TMFを設立しました。

TMFは、誰もが自由に移動できるモビリティ社会の実現に向け、幅広いプロジェクトを通じて世界中の移動課題の解決に取り組んでいます。今後も、トヨタグループが事業活動を通じて培った技術やノウハウを活用し、多様なパートナーとの協働を通して、国連が定めるSDGs(持続可能な開発目標)の考え方にも沿った活動を進めながら、人々が心豊かに暮らせる社会の実現に向けて貢献していきたいと考えています。

以上

Sustainable Development Goals

トヨタは、革新的で安全かつ高品質なモノづくりやサービスの提供を通じ「幸せを量産する」ことに取り組んでいます。1937年の創業以来80年あまり、「豊田綱領」のもと、お客様、パートナー、従業員、そして地域社会の皆さまの幸せをサポートすることが、企業の成長にも繋がると考え、安全で、環境に優しく、誰もが参画できる住みやすい社会の実現を目指してきました。現在トヨタは、コネクティッド・自動化・電動化などの新しい技術分野にも一層力を入れ、モビリティカンパニーへと生まれ変わろうとしています。この変革の中において、引き続き創業の精神および国連が定めたSDGsを尊重し、すべての人が自由に移動できるより良いモビリティ社会の実現に向けて努力してまいります。

SDGsへの取り組み
https://global.toyota/jp/sustainability/sdgs/

今回の取り組みを通じて特に貢献可能なSDGsの目標

  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 人や国の不平等をなくそう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • パートナーシップで目標を達成しよう

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