2024年10月02日
トヨタ、電動垂直離着陸機(eVTOL)を開発するJoby Aviationに追加出資-空のモビリティの実用化に向けた取り組みを加速-
トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)は、空のモビリティの実現に向け、電動垂直離着陸機(eVTOL*)を開発するJoby Aviation(以下、Joby)に5億ドル※を追加出資することで、同社と合意しました。eVTOLの研究開発段階から実用化に向けた取り組みを加速してまいります。そのために、トヨタはJobyを引き続き支援してまいります。
2020年1月に出資した3.94億ドルと合わせ、トヨタの同社への累計投資額は8.94億ドルとなります。
より身近な空のモビリティの実現を夢見たトヨタ自動車創業者の豊田 喜一郎の想いは、現会長の豊田 章男にまで連綿と受け継がれております。トヨタはJobyとともに創業以来の夢である空のモビリティ事業に挑戦しております。
本件担当のトヨタの執行役員である小川 哲男は、「今回の追加出資により、引き続き、Jobyとともに、eVTOLの研究開発段階から実用化に向けて取り組んでまいります。空のモビリティは、様々な交通課題の解決に寄与する可能性を秘めており、トヨタはJobyとともに、その実現に向け、一層取り組んでいく所存です」
Jobyの創業者兼CEOであるジョーベン・ビバート氏は、「今回の出資は、両社間の7年近くにわたる協力関係を基盤とするものです。トヨタのモノづくりで培ったノウハウや支援は、当社の取り組みの前進に大きく貢献してきました。より身近な空のモビリティの実現という共通の目標に向け、今後も連携してまいります」
2019年の協業開始以降、同社に対し、トヨタは生産技術の見地から、生産しやすい工程の設計、治具・補助ツールの開発などの知見を共有してまいりました。また、2023年には、Jobyに対して電動化関連部品の供給を開始しております。
Jobyは、カリフォルニア州マリーナの生産ラインで3機目の試作機を完成させたほか、生産用地の拡張にも着手しました。2024年8月には、航空機の型式認証プロセス5段階のうち4段階目まで進んでおります。
両社は、トヨタの自動車生産及び技術開発の知見と、JobyのeVTOL開発のノウハウを持ち寄り、一緒に未来のモビリティ社会の構築を目指します。
※ | 株式出資で実施。2.5億ドルずつ、2回に分けて出資し、1回目は2024年中、2回目は2025年中の出資完了を目指す。出資条件として、1回目は米国規制当局による承認、協業契約書の改訂など、2回目は認可取得に向けた生産に関する協業条件の合意などを含む。詳細は両社の米国証券取引委員会(SEC)の提出資料に記載。 |
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eVTOL*について
eVTOLは、短距離・多頻度運航用に設計されており、都市圏にて通勤者や出張者、旅行者によるオンデマンド利用が見込まれる空飛ぶタクシー市場のニーズに適しています。また、ヘリコプター、ドローン、小型飛行機の要素をもち、信頼性、環境性(ゼロ・エミッション)、静粛性などに優れています。運用コスト、メンテナンスコストも低く抑えることができ、強化された安全機能も備えています。
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以上
~マイナスからゼロへ、ゼロを超えた新たな価値を~
トヨタは、「地球という美しい故郷(Home Planet)を次世代に引き継ぐ」ために、社会や個人が抱える様々な課題の解決(マイナスをゼロにする)に取り組むだけではなく、ゼロを超えた新たな価値の創出・提供を目指し、「回答のない未来へ弛まぬ挑戦」を続けていきます。
- BEYOND ZERO
- https://global.toyota/jp/mobility/beyond-zero/
トヨタは、革新的で安全かつ高品質なモノづくりやサービスの提供を通じ「幸せを量産する」ことに取り組んでいます。1937年の創業以来80年あまり、「豊田綱領」のもと、お客様、パートナー、従業員、そして地域社会の皆さまの幸せをサポートすることが、企業の成長にも繋がると考え、安全で、環境に優しく、誰もが参画できる住みやすい社会の実現を目指してきました。現在トヨタは、コネクティッド・自動化・電動化などの新しい技術分野にも一層力を入れ、モビリティカンパニーへと生まれ変わろうとしています。この変革の中において、引き続き創業の精神および国連が定めたSDGsを尊重し、すべての人が自由に移動できるより良いモビリティ社会の実現に向けて努力してまいります。