トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)は7月31日の国土交通省による是正命令を踏まえ、本日、国土交通省へ、四半期報告の第2回目として、再発防止の取組みの進捗について報告しました。

再発防止の具体的な進捗

「基盤の強化」「ものづくり」「人づくり」を3つの柱とし、従業員一人ひとりが法令遵守の意識を高め、正しい仕事ができる仕組み・体制の見直しを進めてきました。また、経営層も現場に入り、異常に対して適切なアクションを迅速にとる「現場経営」を推進しております。

以下、具体的な活動内容は、優先順位と活動計画を設定して全社で推進しております。

基盤の強化

  • 経営層が認証業務の現場を回って困りごとを把握、対応策を即断即決
  • 現場の苦労や頑張りを把握し、経営として動くべきことを認証関連の役員級ミーティング(毎週実施)で議論
  • 車両開発過程での異常管理の強化、社内審査官による認証業務の監査強化、これら異常管理・監査業務そのものに対する監査導入による、内部統制の強化
  • 認証関連部署の現場実態を確認し、法規認証部、衝突実験領域などに人的リソースや試験器具などを充当

ものづくり

  • 開発中プロジェクトに対し、2024年10月より、再発防止策を織り込んだ新運用を開始。
  • すべての車両開発プロジェクトにおいて、適用される法規と認証業務の規模、認証日程や認証車台数の確保状況など、認証業務への影響を節目ごとに確認し経営判断する仕組みを導入(2025年2月現在、のべ35プロジェクトにて運用)
  • 現場課題への対策議論を前回の報告以降10回実施(計22回)、適時、取締役会に報告する運用を継続

人づくり

  • 経営層と従業員の対話を開発や認証に加え、企画や生産、販売など認証に関連する様々な現場にも対象を拡大
  • 継続的な社長メッセージの発信を実施(計14回)

昨年2月より、グループの責任者であるトヨタ会長 豊田 章男が中心となり、グループ会社に呼び掛け、法規認証TPS自主研をスタートさせました。目指したのは改善を通じた、より良い仕事の仕組みづくりです。認証工程につながる企画、開発、設計、生産、販売等、さまざまな現場に社長以下経営層が日々現場に入り、各工程の停滞要因を明確にし、異常が分かる仕組み作りに取り組んでおります。

ステークホルダーの皆様にあらためて信頼いただけるよう、引き続き全社一丸となり再発防止を進めてまいります。

以上

Sustainable Development Goals

トヨタは、革新的で安全かつ高品質なモノづくりやサービスの提供を通じ「幸せを量産する」ことに取り組んでいます。1937年の創業以来80年あまり、「豊田綱領」のもと、お客様、パートナー、従業員、そして地域社会の皆さまの幸せをサポートすることが、企業の成長にも繋がると考え、安全で、環境に優しく、誰もが参画できる住みやすい社会の実現を目指してきました。現在トヨタは、コネクティッド・自動化・電動化などの新しい技術分野にも一層力を入れ、モビリティカンパニーへと生まれ変わろうとしています。この変革の中において、引き続き創業の精神および国連が定めたSDGsを尊重し、すべての人が自由に移動できるより良いモビリティ社会の実現に向けて努力してまいります。

SDGsへの取り組み
https://global.toyota/jp/sustainability/sdgs/

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是正命令に対する再発防止策について実施状況のご報告(第二回)
是正命令に対する再発防止策について実施状況のご報告(第二回)