中国、米国、欧州など、EVの需要の高い市場に向けて、“普及”を念頭に置いた開発を進めています。
お客様のニーズに応じ、多くの方に選んでいただくために必要十分なバリエーションを、リーズナブルな価格で提供できるよう、効率的な開発に取り組んでいます。
具体的には、複数のバリエーションについて、それぞれ得意分野を持つパートナー企業の皆様と共同で企画及び開発を進めています。
お客様のニーズを整理し、様々な大きさ、スタイルの6つのバリエーションを考えています。
特に、ミディアムSUVについては、SUBARUと共同で企画・開発を行い、さらには、コンパクト車をスズキ、ダイハツ工業と共同企画しています。
こちらは、EV専用のプラットフォームの考え方です。SUBARUと共同で企画しています。
トヨタの中では、TNGA : TOYOTA NEW GLOBAL ARCHITECTUREの一つと位置付け、e-TNGAと呼んでいます。
フロント及びリヤのモーターユニットやフード内のレイアウト、前輪に対するドライバーの位置、電池の幅などは固定し、ホイールベースや電池の搭載量、オーバーハングなどを変えます。
このように固定部位と変動部位を決めて複数バリエーションに対応します。
モーター、パワーコントロールユニットなどの専用EVユニットもSUBARUと共同で企画しています。
数種類のモーターを組み合わせることで必要とされる駆動方式と動力性能に柔軟に対応します。
まとめるとこのようになります。
フロント・センター・リヤなど数種類のモジュールやユニットを組み合わせることで様々なバリエーションの車両を効率的に展開します。
この考え方で、画面に示すような、様々な大きさ、スタイルのバリエーションを作ることができます。
今回ご説明したEVの企画開発は、ゼロエミッションビークルの商品開発や事業企画を推進する専門組織である、“トヨタZEVファクトリー”で行っています。
EVの開発については、これまでにEV C.A. Spiritを設立し、多くのパートナー企業様と連携、各社から専任エンジニアに出向いただき共通となる基盤技術の開発を進めています。
ZEVファクトリーでは超小型モビリティからグローバルに展開するEVの開発を行います。
さらに今後は、FCVの企画も進めます。
ZEVファクトリーでは多くの企業・団体からのご協力をいただいています。
共同で企画開発を進める企業はもちろん、ユニットや部品をお願いする企業など、多くのパートナー企業・団体の皆様と一緒に開発を進めています。
グローバル展開のEVについても、EVの普及を念頭においたビジネスモデルを作っていきます。