• トヨタには「モノづくりは人づくり」という考えがあります。「誰かの為に」という想い、知恵と工夫、高い技術と技能、これらを身につけた人財が現場で育っていること、これが現場力であり、トヨタのモノづくりの基盤です。技術の進化やロボットの導入が進んでも、更なる改善を考えることができるのはTPSを身につけた人財です。もっと良いモノづくりに向けて、トヨタは、人を鍛え、匠の技を次の世代にも継承し、モノづくりを進化させ続けていくことが重要だと考えています。
  • 日々の改善により、リードタイムを短縮する挑戦のサイクルを繰り返しながら、お客様のニーズや時代の変化に対応する現場の力が、年間約1,000万台のクルマの量産と競争力を支えています。

混流生産ラインを支える人づくり(元町工場)

  • 元町工場では、マルチパスウェイを支える様々なパワートレーン(BEV、FCEV、HEV、ICE)や、異なるシルエット(セダン、ミニバン、SUV)のクルマを、お客様のご要望に応じて同一のラインで生産しています。
  • その実現のために、様々な現場の知恵と工夫が活かされています。サイズが異なる多様な車種への組付け作業を行うために、作業位置の高さを柔軟に変えられる移動式踏み台が使われています。作業員の負荷低減に加え、作業品質の向上に貢献しています。また、組立ラインでは、床面の色を黄色と緑に塗り分けることで、ラインが明るくなり、安全性や作業効率が大きく向上しました。詳しくはトヨタイムズ記事をご覧ください。
  • これまでの地道な改善活動や品質教育、リーダーの育成、多能工化などの人づくりを進めてきた成果が、混流生産ラインを支えています。
  • 混流生産ラインを支える人づくり(元町工場)
  • 混流生産ラインを支える人づくり(元町工場)

デジタルを活用した匠の技能の継承(貞宝工場)

  • モノづくり現場において、匠が持つ技能の伝承は、多くの企業が共通で抱える課題です。現場の技能は、その多くが暗黙知であるため、言葉で伝えるだけではコツを掴むことが難しく、また技能者の育成には時間を要し、指導できる技能者の数も限られています。
  • トヨタは、暗黙知である技能をデジタルを使って見える化し、匠の技能を「わかりやすく」「簡単に」、また「広く」次世代に継承するツールを開発し、人材育成に活用しています。匠の技能をデジタル解析することで、将来の自動化も視野に入れています。
デジタルを活用した匠の技能の継承(貞宝工場)
BEYOND ZERO

~マイナスからゼロへ、ゼロを超えた新たな価値を~

トヨタは、「地球という美しい故郷(Home Planet)を次世代に引き継ぐ」ために、社会や個人が抱える様々な課題の解決(マイナスをゼロにする)に取り組むだけではなく、ゼロを超えた新たな価値の創出・提供を目指し、「回答のない未来へ弛まぬ挑戦」を続けていきます。

BEYOND ZERO
https://global.toyota/jp/mobility/beyond-zero/
Sustainable Development Goals

トヨタは、革新的で安全かつ高品質なモノづくりやサービスの提供を通じ「幸せを量産する」ことに取り組んでいます。1937年の創業以来80年あまり、「豊田綱領」のもと、お客様、パートナー、従業員、そして地域社会の皆さまの幸せをサポートすることが、企業の成長にも繋がると考え、安全で、環境に優しく、誰もが参画できる住みやすい社会の実現を目指してきました。現在トヨタは、コネクティッド・自動化・電動化などの新しい技術分野にも一層力を入れ、モビリティカンパニーへと生まれ変わろうとしています。この変革の中において、引き続き創業の精神および国連が定めたSDGsを尊重し、すべての人が自由に移動できるより良いモビリティ社会の実現に向けて努力してまいります。

SDGsへの取り組み
https://global.toyota/jp/sustainability/sdgs/

今回の取り組みを通じて特に貢献可能なSDGsの目標

  • エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • つくる責任 つかう責任
  • 気候変動に具体的な対策を

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